こんにちは!
今回はウルトラマンタイガの総評です。
今回はテーマ、ストーリー、特撮(アクション)の三点から語っていきたいと思います。
①テーマ
タイガで素直に評価できるのは、そのテーマ性。
最終回で示された「宇宙人との融和」や「他者を受け入れる」、「カミングアウト」などなど、今の令和の時代にすごくあったテーマが物語に盛り込まれているのはとても良いと思いました。
宇宙人という風にこの作品では擬似化されていますが、これは要するに「LGBTなどの性的マイノリティ」や、どんどん増えるであろう「外国人労働者」等々の「(いわゆる)普通じゃない人たち」の比喩でしょう。
未来ある子供たちに向けた作品で、こういうテーマを盛り込むのは素晴らしいことですよね。
この番組をみた子供たちが大人になった時、そういう人たちを受け入れる土壌の一つになれば、そんなに素晴らしいことはないでしょう。
②アクション・特撮
「平成ウルトラマン」という感じですね、良くも悪くも(笑)
プロが見たら何か新しいところがあるのかもしれませんが、素人が見ると「まあ、いつもの」という感じですね(笑)
③ストーリー
各話のストーリーはまあ、昭和ウルトラマンぽいというかなんというか、まあそんなに悪くはないんじゃないでしょうかね。
ただ、タロウの息子という部分を全然いかさないというのはいかがなものか。
平成ウルトラマンのメビウスはもっとうまくやってましたけどねえ・・・。
そして一番の不満は、トレギアの謎がまったく明かされなかったことですね。
トレギアを倒さなくても良いですよ。
彼はベリアルポジションだから、まあ倒さなくてもしょうがないでしょう。
でも霧裂の問題くらいは解決してくれないとさあ・・・。
「タイガ」という物語に一区切りをつけるという意味でも、そこはやってくれないとね・・・。
じゃないとこう「終わった感」がない。
映画の「ニュージェネクライマックス」につなげる目的もあるんでしょうが、一つのウルトラマンシリーズが終わった、という感がないのはいかがなものか。
さらに一話の最初でニュージェネレーションウルトラマンが大集合したのに、そこも生かさない。
結局ゼロだけですしね、客演したの。
結論
テーマは良いと思うんです。
でもこう、「惜しい」作品だったなあ、と。
一話一話、もっと面白くなりうる作品だったと思うんです。
もっと盛り上がる作品だったと思うんです。
「ジード」は「ベリアルの息子」というのを最大限生かして作品作りをしていたんですが、今回は「タロウの息子?あー?そうなの?」という感じ。
うーん、惜しいなあ。
ジオウみたいにすればよかったのに(笑)