こんにちは!
今回は
あらすじはこんな感じ↓
「援交探偵」上木らいちの元に、名門企業の社長から「メイドとして雇いたい」という手紙が届く。東京都にある異形の館には、社長夫妻と子供らがいたが、連続殺人が発生! 一方、埼玉県に住む高三の戸田公平は、資産家令嬢・埼(みさき)と出会い、互いに惹かれていく。そして埼の家に深夜招かれた戸田は、ある理由から逮捕されてしまう。法とは? 正義とは? 驚愕の真相まで一気読み! エロミスと社会派を融合させた渾身作!!
この物語は二つのパートで構成されています。
一パート目は援助交際探偵・らいちが、エンコウ相手が腹上死しかけたことをきっかけに巻き込まれる館系殺人事件。
これにはライトな下ネタがバンバン入ってきますが、基本的にはちゃんとしたミステリーです。
二つ目は同級生がレイプされている場面を見て不能になってしまった童貞高校生が、理想の女性と出会い、勃起できるようになり、初SEX!
と思ったらその相手は実は年下未成年で、淫行容疑で警察に連行され取り調べを受けるというパート。
ここでは「未成年とSEXするのは本当に悪か?」という社会派なテーマがぶちあげられます。
例えば「未成年とSEXしたら淫行条例違反」。
しかし女性は’(この本が出た当時は)16歳から結婚できる。
結婚したらSEXをする。
じゃあそれは淫行条例違反じゃないの?とか。
あとは高校の先輩(18歳)と後輩(17歳)がSEXしたら淫行条例違反なのか?などなど。
しかも都道府県によって淫行条例の定義は異なるし(ここ終盤の伏線)、じゃあ淫行ってなんだ?という部分がたっぷりと描かれます。
そんな二つのパートは当然のことながら終盤交わります。
で、ネタバレをすると、淫行条例違反パートで主人公とSEXをしたJKというのが、実は館パートの殺人犯なんですが、彼女のアリバイトリックがものすごいんですよ(笑)
彼女はどうやって殺人時のアリバイを立証したか?
それはSEXをしていたから殺人はできなかった、という方法です。
SEXは(基本)二人でするものですから、当然アリバイは立証されます。
しかし、彼女は殺人犯です。
つまり、SEX中に相手に気付かれずに人を殺しているのです。
ではどうやったか?
これがすごい。
なんと!!
シックスナイン中に殺したんだそうです!!(笑)
いや気づくだろう、普通(笑)
確かに視界は遮られるというか、見られないで殺すことはできるだろうけれどもさ・・・。
でも気づくと思うけどなあ(笑)
そんな下ネタミステリーでした。