こんにちは!
今回はドキュメンタリー番組「テレメンタリ―2020 おっぱい2つとってみた 46歳、両側乳がん」の感想です。
ディレクター阿久津友紀(患者本人) プロデューサー 山田佳晴 編集 山田裕加
11人にひとりが私でした・・・。
HTBでは乳がん検診の啓発活動、ピンクリボン運動を応援してきました。この最初にニュースコーナーで乳がん患者の様子を放送した15年前は20人に一人、でした。その後も特別番組やトークショーなどを続けてきました。その先頭に立ってきた本人がまさかの乳がんです。乳がんの最初のピークの年代でした。
しかも、両側。同時なのは全体のほんの数%といわれています。(2%未満)どうしようもない不安がよぎる中、不安を支えてくれたのはこれまで出会った患者さんと先生たち。
少しでも乳がんの知識があれば、その不安を弱めてくれるかもしれない。
覚悟もできるかもしれない。その思いで身に起こることをカメラに収めることを決めました。
患者となってわかったのは、選択することの多さ。病院、手術の方法、その後の治療法。治療によっては仕事や育児、介護などもできなくなるかもしれません。
判明してから2か月。両胸を一気に失う事実に耐えられず、同時再建を考え、13年前に乳がんを患った母も治療していた、病院に入院しました。
手術の前日に聞かされたのは、再建手術ができなくなった、という事実。唯一、乳がん患者用に保険適用されていた人工乳房が別のがんを引き起こすことになった、と自主回収に。
両胸を同時に失う事実を再び感じ、腹をくくった手術。私という患者のQOL(クオリティオブライフ)を高めるための考えられた手術・入院生活、そこでの患者さんとの出会いなど一度患者になると味わうであろう時間をカメラに収めました。
働く世代のがんは家族も巻き込みます。子育て世代を直撃します。
特に女性は非正規雇用も多く深刻です。
"治療で会社を休む、がん患者を雇う正規雇用はありません"
今回の作成のきっかけともなった、10分あまりの特集(10月21日)の放送後に寄せられた患者からの思い、です。
個別化医療が進む、乳がん。自ら患者会などに参加しながら、乳がんと生きる患者さんの声もつむぎます。
がんは死ではありません。早期発見と治療が命を救います。
がんと生きていく、、、社会の理解を深める一助へと思います
https://www.htb.co.jp/telemen/pinkribbon/ 2020/4/4閲覧
わが地元・北海道のテレビ局・HTB製作のドキュメンタリーです。
ちゃんと真面目な番組も作っています。
乳がん。
自分は男ですので、生まれてから死ぬまで、(おでぶちゃんにならない限り)胸はまっつ平らなままです。
しかし女性は多かれ少なかれ第二次性徴で胸が膨らみ、それからの人生好むと好まざるとにかかわらず「おっぱい」と共に生きていく。
それを摘出するというのがどれくらい心理的にショックなのかはわかりませんが、当然つらいんだろうな、とこの番組を見て改めて痛感しました。
しかも今回の番組の主人公(自身が乳がんを長年取材してきた番組プロデューサーというのがまた・・・)の女性の方は両胸を取ることになる。
さらにショックなのは、取った胸の膨らみを補充(?)するために入れる予定だったシリコンが、突如手術前日に使用不可になる、ということ。
ここがある意味いちばんびっくりでしたね。
そんな急に決まるもんなんだ!っていうね・・・。
ただまあ幸いにもステージ1だったのは良かったですね。
うちの母親も去年突然すい臓がんだということがわかりましたが、うちの場合はもう末期でしたからね・・・。
そんな個人的な事情もあってか、病院で知り合った同じく乳がんで、まだ子供も小さい母親の方が呟いた「生きてるよ・・・来年も、再来年も・・・卒業式の時も・・・」という言葉に不覚にも泣いてしまいましたね。
なんかこう、心に沁みる言葉だったなあ・・・。
そのほかにもいろいろ心に刺さる部分の多い番組でしたね。
ただ30分しかないのが残念です。
せめて1時間!
もっとたっぷりと見たかったです・・・。
この番組のディレクターであり、患者自身でもある阿久津有紀さんのブログはこちら↓
https://www.htb.co.jp/sodane/column/20200401151947067872.html
この記事を読んで気になった方は是非読んでみてください。
また番組内容の一部はこちらでも見ることが出来ます↓
最後に一言だけ。
自分が母親ががんだと判明し、色々勉強して分かったことがあります。
それは、本当に誰でもがんになる可能性がある、ということです。
この記事を読んで下さっているあなたやあなたの家族、恋人、友達。
誰でもがんになる可能性があるんです。
ですからがん検診、本当に大事です。
めんどくさがらずに受診することが、早期発見につながります。
そんなことも是非、頭の片隅に入れておいていただければ嬉しいです。