こんにちは!
今回は Yakushimaru Experiment「Flying Tentacles」の感想です。
やくしまるえつこ、「Yakushimaru Experiment」名義による即興・朗読・数字を扱う実験コンセプトアルバムが発表。commmons10周年を記念して2016年3月30日にリリース。
やくしまるが素数を譜面化&聴覚化した楽曲や、やくしまるのオリジナル楽器“dimtakt"をはじめとしたオリジナル楽器演奏者による14分にもおよぶ大作即興セッション、更にフィリップ・K・ディック賞受賞SF作家・円成塔がやくしまるの朗読の為に書き下ろした特殊な構造のテキストをやくしまるが朗読+即興演奏した「タンパク質みたいに」などを収録した“Science&Future&Experimennt"アルバム。
円城塔は、やくしまる及び本作品を評して「人力、世界シュミレーター」とコメントを寄せている。ライナーノーツには円城塔書下ろしによる本作品に捧げるテキストとNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]主任学芸員・畠中実によるアルバム解説が収録される。
commmons × みらいレコーズからのリリースとなります。
やくしまるえつこは、数年前に相対性理論のリミックスを行ったときから知っている。
今回のやくしまるえつこの新しいアルバムはとても大きな変化で、少なからず私は予測していなかった方向へと進化している。
このアルバムは、今日のエクスペリメンタル・エレクトロ作品の素晴らしい実例である。
全ての音楽的アイディアがとても良い地位を占めている。
細部の全てが正確に位置づけられていて、とても挑戦的で、且つ美しい音波の体感である。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01BHSSEE2?tag=hatena-22&linkCode=osi&th=1&psc=1 2020/8/16閲覧
バンド・相対性理論を率いるやくしまるえつこによる実験的なアルバムですね。
彼女の持つ文学や数学、理科的知識への興味が存分に発揮されています。
このアルバムに収録された全六曲が2020/8/12に公式YOUTUBEチャンネルにて突如全曲公式配信されました。
なぜなのかはさっぱりわかりませんが、まあ無料で聞けるということで聞いてみました!
1 『光と光と光と光の記録』
オリジナル9次元楽器dimtaktを操るやくしまるに加え、レーザーギター:ドラびでお、OPTRON:伊東篤宏、スライムシンセサイザー:ドリタ、の自作楽器演奏者4名による光の即興演奏
これは公式で配信されている映像の方で楽しんだ方がいいと思いますね。
音源だけ聞いても当然光を見ることはできないので、なんのこっちゃよくわかりません。
2 『タンパク質みたいに』
フィリップ・K・ディック賞受賞作家であり複雑系研究の来歴も持つ円城塔が書き下ろした特殊な構造のテキストマップをやくしまるが解読・再構築*(*ゲノムによるタンパク質の合成時に発生するポリペプチド鎖の立体折りたたみ構造を詩と音に秩序立てて対応させた )して音源化した作品
音楽ではなく朗読ですね。
やくしまるえつこの声は聴いていてすごく癒されるというか、やさしい音色なのでいつまでも聴いていたい感じがします。
睡眠導入にいいかもしれません。
しかしながら語っている内容はなかなかハードです(笑)
3『PCNC++』
ノイズミュージックのような感じでしょうかね。
特に歌詞もないですが、なかなかクセになります。
4『ウラムの螺旋より』
やくしまるが素数を譜面化し、人力聴覚化した楽曲
説明を読んでもなんのこっちゃよくわからないと思いますが、聞いてもなんのこっちゃよくわかりません。
理系の人なら何か感じるところがあるのかもわかりませんね。
5『思い出すことなど』
今回のアルバムの中で一番驚愕したのがこの曲。
なんと夏目漱石がしゃべるんですよ!!!!皆さん!!
別に夏目漱石の声が聴きたいと思ったことは一度もないけど、こんなことを思いつくのがまずすごい!
そして実行に移しちゃうのもまたすごい!
ちなみに夏目漱石の声は、意外と普通でした。
そりゃそうだ。
6『空飛ぶテンタクルズ』
やくしまるによるオリジナル9次元楽器dimtaktのソロ多重奏
表題曲なだけあって、一番聞きやすい気がしましたね。
あと、アルバムを通してオリジナル9次元楽器dimtakt推しがすごい。
まとめ
自分は相対性理論もやくしまるえつこもとても好きですし、よく聞きます。
でもこのアルバムはよくわかんなかったなあ、正直。
音楽リテラシーが高い人には何か響くものがあるのでしょうが、自分みたいに教養がない人間には終始「???」という感じでしたね。
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