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小説仮面ライダー満足度ランキング クウガ~エグゼイド編

こんにちは!

 

講談社キャラクター文庫より刊行されている小説仮面ライダーシリーズ。

現時点で刊行されているのは18作品。

この18作品をすべて読み終わったので、満足度の高い順にランキング化してみました。各作品の内容に踏み込みこともあるので、ネタバレ注意です!

 
1 仮面ライダーゴースト 

感想 これはすごい作品です。密度がすごい。

この小説では「仮面ライダーゴースト」という作品で描かれてきたことのバックグラウンドや、語られなかった設定、回収されなかった謎がほぼすべて描かれています。

 

例えば、「結局グレートアイってなに?」「フレイとフレイヤってなんだったの?」「アデルはなんであんなことしてたの?」などなどの本編を見てるだけでは「?」だったことがどんどん解消されていきます。

 

またガンマ世界の成り立ちや、「Vシネマ 仮面ライダースペクター」につながる物語もしっかりと描かれれいます。

仮面ライダーゴーストってなんとなくつかみづらい作品というか、いまいちよくわからないことが多い作品だったんですよ、実際。

でもこの小説を読むことによって、映画や、Vシネマ、ハイパーDVDやファイナルステージとのつながりや、それぞれの物語の根底に流れてたことが、一本の線となってつながります。

仮面ライダーゴーストという作品が根幹からひっくり返ります!

ゴーストを一年見てきた人なら絶対読むべき作品だと断言します!

 

 

2 仮面ライダークウガ

感想 記念すべき平成の一号ライダークウガの正当な後日談。

後日談としての完成度で言えば本作がトップですね。

作者がクウガメインライターの荒川稔久氏だけあって本編の感じがすごくよく出ていますし、キャラにもブレがありません。

内容も文句ない出来で、クウガファンなら納得できること請け合いです。

 

 


3 仮面ライダーエグゼイド

感想 ノベルゲームという方式を採用した、ゲームをモチーフにしたエグゼイドらしい作品。

時系列はアナザーエンディングの後となっており、シリーズの後日談的内容。

エグゼイド全作品の脚本を担当した高橋悠也氏が執筆しているため、キャラや空気感に違和感はありません。

またキャラの心情がストレートにわかるのが小説版の魅力ですね。

 

 


4 仮面ライダーディケイド

感想 TV版仮面ライダーディケイドとは関係なく、ディケイドの要素を取捨選択し再構成した作品。

本作で士が巡るのは、五代雄介のいるクウガの世界や天道総司のいるカブトの世界といったように、実際の各TV本編の世界であるため、士と五代や天道の絡みが見れるのが楽しい。

またTV版ではいまいちよくわからなかった士の世界や士の行動原理が描かれており、興味深いです。

TV版とは違い一つの物語としてきれいにまとまっているので、ディケイドの一つの可能性の物語として楽しめます。

 

 

 


5 仮面ライダー555

感想 小説仮面ライダーシリーズで唯一、過去の小説を文庫化したもの。

ディケイドと同様、TV版の要素を取捨選択し再構成した作品。555の脚本家井上敏樹氏によって執筆されており、本編よりも過激な表現がされているのが特徴

一年を通して描かれてきた555の中から、いくつかの要素をそぎ落としているため、作品のえぐさがよくでています。

555という作品の本質をうまく表現した作品です。

 

 


6 仮面ライダーW

感想 Wのメインライター三条陸による、本編の間に起きたTVでは描かれなかった物語。

仮面ライダーサイクロンの登場などギミック面でも楽しませてくれますし、本編同様安定した面白さ。

本編との矛盾もない盤石の出来。

さすが!

 

小説 仮面ライダーW ~Zを継ぐ者~ (講談社キャラクター文庫)

小説 仮面ライダーW ~Zを継ぐ者~ (講談社キャラクター文庫)

 

 


7 仮面ライダーフォーゼ

感想 フォーゼのプロデューサー塚田英明氏が執筆を担当。

弦太郎たちの卒業式前の数日間を描いた作品。

新しい仮面ライダーやフォーゼの新フォームなどの要素は劇場版を彷彿とさせます

内容としては弦太郎と園田先生の交流を通して、なぜ弦太郎は教師を目指したのか?を描いてみせたり、ユウキと賢吾の喧嘩を通して彼らの目指すヴィジョンの違いを描いてみせたり、と全体的に最終回とMOVIE大戦アルティメイタムをつなぐ内容になっています。

塚田氏らしくフォーゼ本編へのめくばせもされおり、ファンなら楽しめること間違いなしです!

 

 


仮面ライダーウイザード

感想 本編の後日談。

凛子と春人の関係性を一歩進めた作品です。

どうやらこの展開をめぐり賛否両論あるようですが、個人的には楽しめましたね。

 

 


9 仮面ライダー龍騎

感想 TV版、TVSP版、劇場版といくつもの物語とエンディングがある龍騎

本作はそのどれとも違う小説版の物語とエンディングが描かれています。

サブライター井上敏樹氏によって執筆されており、555同様本編よりも過激な表現がされているのが特徴。

龍騎好きなら一読の価値あり。

 

 


10 仮面ライダーガイム

感想 TV、MOVIE大戦、夏映画、Vシネマ、ファイナルステージ、更には他のライダー作品にも目くばせをしており、ある意味マニアックな作品。

そういったライダーファンとして燃える部分がかなりあります。時系列は「仮面ライダーナックル」の後で、物語としては一番後ろの部分を描いています。

内容は各キャラの後日談を描きながら、TV本編外の作品の繋がりに言及し、セイヴァーシステムとは何か?を描いています。

ガイムのメインライター虚淵玄氏が監修を担当しているため、ガイムの空気感が良く出ています。

 

 

ガイムファンは必読の一冊。

 

11 仮面ライダーアギト

感想 仮面ライダーアギトを再構成した作品

。いくつか変更されている要素があるものの基本的にTV本編にそって描かれているので、「アギトってどんな作品だっけなー。思い出したいけど、TV本編全部見るのはちょっとだるいなあ」って人におすすめですね。

上手にまとまってます。

 

小説 仮面ライダーアギト (講談社キャラクター文庫)

小説 仮面ライダーアギト (講談社キャラクター文庫)

 

 


12 仮面ライダーキバ 

感想 アギトと同じ系統の再構成した作品。

TV本編が過去と現在を行ったり来たりして、少し分かりずらかったので、キバを復習するのにおすすめです。

 

 

 

13 仮面ライダー響鬼

感想 平成ライダーシリーズの中でも(特に前期は)異色作として知られる響鬼

そんな作品の小説である本作は、江戸時代まで時をさかのぼり、鬼や猛などの成り立ちについて描かれており、本編への理解を深めるのに役立ちます。

一方、「変身忍者嵐」という過去の東映作品とのリンクもされているなど東映特撮ファンとしてはニヤリとする要素もあります。

もう少し踏み込むとですね、響鬼ってもともとの企画は仮面ライダーじゃなかったんですよ。

この「変身忍者嵐」のリメイクとして最初企画されていたものが、紆余曲折を経て仮面ライダーになったんですよね。

なのでこの小説は響鬼を知っていればいるほどニヤリとできてしまう作品かな、と。

雰囲気は前期っぽいので(執筆も前半の脚本家きだつよし氏ですし)、「後期に入ってから見てない」って人でも楽しめる作品です。

 

 

小説 仮面ライダー響鬼 (講談社キャラクター文庫)

小説 仮面ライダー響鬼 (講談社キャラクター文庫)

 

 


14 仮面ライダーブレイド

感想 ケンジャキは出てくるのですが、300年後が舞台となっているため本編とはあまり関係がありません。

めっちゃ遠い後日談のような感じ

本編とは別物として楽しめるかどうかで評価が変わりますね。

私はあんまりだったかな(笑) 

あまり興味が持てなかったですね。

 

小説 仮面ライダーブレイド (講談社キャラクター文庫)

小説 仮面ライダーブレイド (講談社キャラクター文庫)

 

 


15 仮面ライダーオーズ

感想 小説仮面ライダーシリーズの中では異色作。

三章に分かれているのですが一章ごとに作風が全然ちがいます。アンクの章は、先代オーズとグリードたちの歴史が描かれており非常にたのしめる、のですが・・・。

 

問題は残りの二章なんですよね(笑)

まずバースの章。

これはバースドライバーやカンドロイドたちが自我を持っていた!という衝撃(笑)の設定で(宮部みゆき氏の「長い長い殺人」みたいな笑)、内容としては後藤ちゃんとバースドライバー(二代目、初代もしっかり登場笑)の心温まる?交流が描かれています。

ギャグタッチでアンクの章とのテンションの違いに「あれ?」となります(笑)

 

最後が映司の章で、映司が旅の中で出会ったある民族についての話。

これがねえ、民族についての設定にページが多く割かれていて、個人的にはうーんとなりました。

なんか合コンで興味ない女の子の話ばっかり聞かされてる気分になりましたね(笑) 

あなたの隣にいる人と話しさせて!って感じ(笑) 

求めてるものとちょっと違ったかなあ

 

小説 仮面ライダーオーズ (講談社キャラクター文庫)

小説 仮面ライダーオーズ (講談社キャラクター文庫)

 

 


16 仮面ライダードライブ
感想 ドライブのプロデューサー大森敬仁氏が執筆を担当。

シークレットミッションシリーズの完結編のような内容となっています。

主役は詩島剛で、Vシネマ「仮面ライダーマッハ」につながる物語です。

 

この作品は、ドライブをいかに好きか、いかにドライブを読みこんでるかで感想が変わるタイプですね。

過去の登場人物が大挙して登場するのでファンとしては嬉しいのかもしれませんね。

 

ただ自分としては「これって誰だっけ?」となってしまい、あまり楽しめなかったかなあ。

あと先にVシネマを見てしまったため、結果がわかった状態だった、てのもありますかね。

まあ詩島剛が登場した最初の方、なんであんなにクレイジーなテンションだったのか(笑)とか、剛の行動原理がわかったのは良かったですけどね。

 

 


17 仮面ライダー電王

感想 これは私の読解力のせいだと思うんですけど、よくわかんなかった(笑)

電王ってタイムトラベルを題材にした作品で、TVだと演出やビジュアルでわかりやすく見れるんですね。

でも本作は小説で、しかも執筆が伝説の東映プロデューサー白倉伸一郎氏。

まあいっちゃ悪いんですが小説という面では素人なわけです(笑) 

だからちょーとなにが起きてるのかわかんなかったかなあ。

読み直せば印象は変わるかもしれません。

 

 


18仮面ライダーカブト 

感想 これはいただけないかあな(笑)

序章 本編 エピローグに分かれているのですが、どれも中途半端。

前日譚の序章・TVの最初と最後を文章化した本編はまあいいのですが、ひどいのがエピローグ

 

ひよりを探す加賀美の珍道中のような内容なのですが、内容がすっかすか(笑) 

最初と最後の数ページを読めば十分ですし、その内容も「あー そっすか」程度のもの。

 

小説 仮面ライダーカブト (講談社キャラクター文庫)

小説 仮面ライダーカブト (講談社キャラクター文庫)

 

 

もうちょっと練り込んで欲しかったかなあ。

 

というわけでランキングはこんな感じです。

一応順位付けしましたが、1位のゴースト、18位のカブトはそれぞれの意味でぶっちぎりなんですが(笑)、それ以外、特に8位~17位まではどれも僅差です。

その日の体調によって順位は変わるかも(笑)

ビルドやジオウの小説が出たらまた更新したいと思います!