こんにちは!
今回は早瀬マサト著「SIC HERO SAGA vol.4」の感想です。
内容です↓
BANDAI SPIRITS コレクターズ事業部のフィギュアシリーズ「S.I.C.」を用いたフォトストーリー集第4弾が待望の電子書籍化。本書作り起こしの「真・仮面ライダー」編「終わりの始まり、始まりの終わり」をはじめ、ZX編4話、「仮面ライダーアギト」ギルス編4話+特別編、W編7話+特別編、オーズ編12話+特別編の全5章28話を掲載している
https://www.amazon.co.jp/dp/B081N7LY9P?tag=hatena-22&linkCode=osi&th=1&psc=1 2021/11/22閲覧
仮面ライダーの外伝作品を小説&フィギュアの作例で描く「S.I.C HERO SAGA」。
テレビの仮面ライダーとは一味違う、生物的なデザインがカッコイイんですよねえ。
以下、各編の感想を。
・MASKED RIDER SHIN EDITION -終わりの始まり、始まりの終わり-
「仮面ライダー真 序章」の後日談的作品。
これは単行本書き下ろし作品なだけあって、本当にプロローグというか、予告編的な内容で終わってしまっているのが残念。
ただその分、めちゃくちゃ内容は気になりますね。
仮面ライダー論、みたいなところまで踏み込めそうな余地を感じます。
・MASKED RIDER ZX -FORGET MEMORIE'S-
仮面ライダーZXを昭和仮面ライダーサーガの最終章として語り直した作品。
というと漫画「仮面ライダーSPIRITS」シリーズのようですが、それともまた違うアプローチ。
ネタバレになるので詳しくは書けませんが、考え方としては映画「仮面ライダー1号」が一番近いかもしれません。
そしてこれもまたある意味で「宿敵としての仮面ライダー論」に迫った作品、かもしれません。
・MASKED RIDER GILLS -仮面ライダーになってしまった男-
仮面ライダーアギトの後日談をギルス視点で語った作品。
アナザーアギトVSギルス!
そして、アナザーアギト バーニングフォーム(紫)VSエクシードギルス!
どちらもSICらしい生物的なアレンジが合ってめちゃくちゃカッコイイです。
・KAMEN RIDER W -Playback-
これは問題作でした。
一応ふうとくんドーパントは登場するものの、ほとんど仮面ライダー関係ない!(笑)
これはWの主人公・左翔太郎と仮面ライダーシリーズの原作者・石ノ森章太郎が同じ「ショウタロウ」であるというところを活かした作品ではあるんですが・・・。
石ノ森章太郎リスペクトが強すぎる!
中盤ではトキワ荘がメイン舞台となり、赤塚不二夫だの藤子不二雄だの手塚治虫だの・・・の漫画レジェンドが登場!
さらに石ノ森章太郎の息子・小野寺丈が書いているサイボーグ009の小説の宣伝を挟む!
(2012 009 conclusion GOD'S WAR というフルタイトルが紹介されるのも不自然なのよ・・・)
いや面白くていいんですけどね。
ネタとしては安定の石ノ森章太郎の姉への愛とフィリップの姉への感情をダブらせたり(ここらへん映画「スーパーヒーロ戦記」っぽくもある?)、仮面ライダースカルとスカルマンをリンクさせたり、「メモリーメモリ」などの映画ネタを引っ張ってきたり、色々やってはいるんですけどねえ。
ちなみに時系列はTV本編最終回の前です。
・KAMEN RIDER OOO EDTION -OOZ-
映画「レッツゴー仮面ライダー」の後日談的作品。
ライダーマンとオーズの共演、次々と現れるオリジナルグリード(ゲルショッカー、デストロン、ゴッド、デルザー、ガランダー)、そして実は生きのびていた首領が六連オーズドライバーを使って変身する、など昭和ライダー要素が強い一本。
またゲストとして快傑ズバットも登場!
レッツゴーにも出てましたしね。
ちなみにV3と演者が一緒(どちらも宮内洋大先生!)のため、ライダーマンがV3と見間違う、というネタがあります。
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