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藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編2感想! かなり不思議で、ちょっとブラック!素晴らしい作品集 

こんにちは!

 

ドラえもんなら「もしもボックス」が欲しい下駄夫です。

今回は藤子・F・不二雄先生の全集「藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編2」の感想を書きたいと思います。

 

 

藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編 (2)

藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編 (2)

 

 

さすが漫画界の大巨匠だけあり、どれも安定した面白さでした!

 

特に前半の6本が面白かったですね。以下感想を箇条書きで。

・どことなくなんとなく この世界は自分が想像で作り上げた世界なのではないか?という誰もが考えたことがある疑問に真正面から取り組んだ作品。オチがかなり衝撃的でしたね。この作品で一気に引き込まれました。

 

・3万3千平米 土地買収×SFな作品。個人的には別のオチ(未来に関わるオチ)を想像していたので、「そうくるかー」って感じでしたね。意表を突かれました。

 

・分岐点 今の妻とは別の人と結婚していたら?という男なら一度はもったことがある(のかも?)想像を具現化した作品。どっちを選んでも結局・・・という皮肉が入った一本(笑)

 

・女には売るものがある この本の中では一番皮肉が効いていた一本。女尊男卑が行き過ぎた世界で、男が女から買うものとは? ジェンダーというものに強烈な皮肉を浴びせた作品。

 

・あのバカは荒野をめざす 自分は、人は人生の選択を誤ったと後悔するのはいつなのか?という作品と読み取りました。後悔先に立たずというか。失敗の人生と成功の人生とはなにか?視点を変えてみると、感じ方は変わるかも?

 

・パラレル同窓会 パラレルワールドで誕生した様々な自分が、一斉に会したら?という発想の元作られた作品。人生の多様性・可能性というものに思いを馳せてしまいますね。ただオチがちょっとそっけないかなあ。もうちょっと長くしてもうひと展開あってもよかったかも。

 

全編非常によくできているので、一読の価値ありです!