こんにちは!
今回は、一時期すごく話題になった麒麟・田村裕著「ホームレス中学生」の感想です。
一言で言えば、「壮絶」ですね。
ホームレスの期間はわりとあっさり終わりますが、むしろそのあとの極貧生活のほうが心にくるものがありますね。
「24時間腹が減っている状態が続く。何かを食べている時以外は腹が減っている」とか。
「ずっと空腹」って嫌ですよねえ。
腹が減っていると、情けない気持ちになりますしね・・・。
また米を咀嚼し続けることで到達できる「味の向こう側」のエピソードとか。
「ええ・・・」て感じですけど、彼らにとってはそれが現実なわけで。
うーん、空腹ってすごい!(笑)
またこの本の中では、田村さんが重度のマザコンであることも語られます(本人も認めている)。
その最愛の母親が死んでしまう場面は、涙が出てしまいましたね。
その母親がなくなってしまったせいで、もう生に意味を見いだせなくなった田村少年が出会う、地域の優しい人たちとのエピソードには心が温まります。
「壮絶な半生。だけどあきらめなけらば助けている人は現れる!」
そんなこの世界への希望を抱かせてくれる一冊でした。
まあでも、いまさら読まなくても別にいいと思いますけどね(笑)