こんにちは!
今回はガンダムの産みの親のアニメーターにして、漫画家、そしてバリバリの全共闘世代おじいちゃんこと安彦良和さんの本「革命とサブカル」の感想です。
何が終わり、何が終わっていないのか?
「ガンダム」をはじめ古今東西の歴史を対象とする壮大なマンガ作品のなかで、時代と社会に翻弄される人間を描きつづける安彦が、あらためて「全共闘時代」を総括し、「いま」を生きるための思考を全面展開する。……「連赤」「社会主義」「歴史を描くということ」 昨年の自伝的話題作『原点THE ORIGIN』では語りつくせなかった問題を、同時代の当事者たちと本格的に検証。
「新左翼のサブカル性」「連赤とオウム」「国体」「アメリカ追従」「天皇制のオリジン」
ほぼ1冊分の書き下ろし+60年代末弘前大学全共闘に関係した人々(連合赤軍、安田講堂占拠メンバー、演劇集団、当時は対立者)との対話+サブカル研究者との対話で構成 《アナクロな左翼本》を一撃の下に粉砕
《アナクロな左翼本》を一撃の下に粉砕!
もうこの一言でこれがどんな本かはわかるでしょう(笑)
いや別にいいんですよ、この安彦良和というおじいちゃんがどんな政治思想を持っていても。
でもさ、500ページの大ボリュームかけて、自分が在籍していた弘前大学の仲間たちと「ゲバ」だの「ベ平連」だの「東大安田講堂」だの、全共闘世代の思い出話されてもさあ・・・。
いっちゃ悪いですが、前時代の遺物のじじいの戯言。
なんでこんなに辛らつに書くかというと「タイトルにサブカルって書いてあるのに、サブカルのことをちっとも書いてないから!」。
サブカルの話が読みてーんだよ!こっちは!
いやまあ実質的な前作「原点」が似たような感じだったのでうっすらと分かってはいたんですが、次こそは!と期待したのになあ・・・。
その中で手放しで面白かったのがアニメ評論家・氷川竜介さんとの対談の部分。
特にここ↓は確かになあ、と思いましたね。
これからいたるところでこうしたことが 二極分化して行きます。
デジタル的な環境に馴染んでいる人と、それをただストレスだと思っている人に分かれていく。
真ん中がなくなる気がします。
デジタルにはそういう性質がある 。
0か1かにするのがデジタルですから
ま、これを言ってるのは氷川さんであって、安彦さんではないですが(笑)
アニメ怪獣SF青春記 1974年の大変革と怪獣倶楽部の誕生 ロトさんの本Vol.38
- 作者: 氷川竜介
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