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ピエロは世間に復讐する 映画「ジョーカー」 感想

こんにちは!

 

今回は映画「ジョーカー」の感想です。

 監督・脚本 トッド・フィリップス 

 

あらすじはこんな感じ↓

1980年代、財政難に陥り、人心の荒むゴッサムシティ。大道芸人のアーサー・フレックは、母ペニーの介護をしながら、自身もまた福祉センターでカウンセリングを受けながら毎日を過ごしていた。彼は、発作的に笑い出すという病気を患っていた。アーサーはコメディアンを目指していたが、なかなか機会に恵まれず、それどころか不良少年に仕事を邪魔されたことの責任を押し付けられるなど、報われない人生だった。

ある日アーサーは、大道芸人の派遣会社での同僚・ランドルから、護身用にと拳銃を借り受ける。だが、小児病棟での仕事中にそれを落としてしまったことが原因で、会社を解雇される。その帰り、アーサーは女性に絡んでいたウェイン産業の証券マンたちに暴行され、彼らを拳銃で射殺してしまう。現場から逃走したアーサーは、言い知れぬ高揚感に満たされる。しばらくすると、この事件は貧困層から富裕層への復讐として社会的に認知され、ゴッサムの街では、犯行当時のアーサーのメイクにインスパイアされた、ピエロの格好でのデモ活動が活発化していくことになる。一

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC_(%E6%98%A0%E7%94%BB) 2019/10/29閲覧

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すごい映画でした。

面白い映画が見たい!と思っている方、これは絶対に見た方がいい。

 

賛なのか、それとも否なのか、どういう感想を抱くかはわからないけど、でも何にしても心を激しく揺さぶられるはずです。

というか、この映画を見て「え?なんとも思いませんでしたけど?」と言う方、あなたは映画を見る必要はない。

 

必要十分生活

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 あなたは精一杯現実を楽しんで下さい、あなたに映画は必要ない。

 

さて、内容の話をすると、ひたすら世間に無視され、いじめられてきた男が、世間に復讐する話、とでもいえばよいのでしょうかね。

 

この映画の主人公・アーサーの設定がすごい。

精神的な病気を持ち、同じく妄想癖のある母親と二人暮らし。

当然彼女はいない、仕事も亡くす、金もない、虐待をされていたといい過去を持つ、実は養子・毒親持ち。

そう、彼は圧倒的に、悲しいまでに持たざる者

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 「幸せなんて感じたことがない」、そう断言するのも納得の人生。

 

そんな彼が人を殺し、やがて悪のカリスマ・ジョーカーになる。

そこまでのお話なんです。

 

でも実はこの映画ではそんなに人は殺していない。

明確に殺したと描写されたのは、6人(たぶん)。

 

しかも無駄な殺しはなく、それぞれにきちんと意味がある。

 

①エリートサラリーマン3人組

彼が犯した最初の殺人。

ここでは貧困層・アーサーと、富裕層・エリートサラリーマンという対比がありますね。

 

東京貧困女子。: 彼女たちはなぜ躓いたのか

東京貧困女子。: 彼女たちはなぜ躓いたのか

 

しかも決してアーサーが仕掛けたわけではなく、彼らが先に暴力を振るってきた。

 

「特権階級にあるものは下々のものには何をしてもいい」、そんなふざけた理念で暴力を振るう彼らに、長年虐げられてきたアーサーはついに反旗を翻すのです。

 

②母親

自分を欺き続け、幼いころには虐待を黙認し、年老いた今となっては彼を利用する老婆。

彼女を殺すことで彼は毒親という呪いから解放され、本当の意味で一人の人間になったのかもしれません。

 

気づけない毒親

気づけない毒親

 

 

③同僚

自分をいいように利用し、小ばかにしてきた同僚。

アーサーは彼をハサミで突き刺し、壁に打ち付けて殺します。

同じく貧困層でありながら、他人を搾取する薄汚い人間もまた、死すべき人間なのです。

 

ロバート・デ・ニーロ

アーサーを笑いものにした人気司会者。

彼は(知らなかったとはいえ)人の精神の病を笑いものにした。小ばかにした。

自分の利益のために弱いもの・虐げられたものを笑い、そしてそれを忘れる男。

アーサーの言葉を借りるならば「最低なやつ」

最低。 通常版 [DVD]

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 「私たちの番組は上等なコメディ番組で・・・」などと宣いますが、その薄っぺらさには吐き気がしますね。

 

終わりに

ここまで読んでいただいた方ならおわかりでしょうが、自分はこの映画の主人公・アーサーのものすごく感情移入してしまいました。

ここまで食い入るように映画を見たのは久々かもしれない。

 

もちろん現実に(映画を見に来る人のなかで)ここまで(経済的・精神的に)追いつめられている人はいないでしょうが、「生きにくい」と感じている人は少なくないかもしれない。

 

自分もそうです、だからブログなんてものをやっている。

 

もちろん彼が犯した殺人を手放しに称賛はしません。

 

しかし、です。

この映画の最初の方で、アーサーへの福祉サービスが打ち切られるというくだりがありましよね?

あれって何を表しているかわかりますか?

 

自分は、あれは「富裕層は弱者を切り捨てている=間接的に多くの人を殺している」という意味だと思います。

彼ら「持つもの」は直接手は下さない。銃も撃たない、ナイフも振りかざさない。

でも、無視するという方法で殺している。

避けられない、無視できない(身近な困った人たちへの対処法)

避けられない、無視できない(身近な困った人たちへの対処法)

 

 

だからこそ、アーサーは人を殺したのであり、最後、持たざる者たちは街をカオスに変えたのだし、アーサーはジョーカーになった。

 

本当に糾弾されるべきは、いったい誰なのでしょうか?

 

この映画は深いです。

すごく深い。

 

是非。