こんにちは!
今回は映画「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」の感想です。
ムービー・マスターピース ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY ハーレイ・クイン(ゴールド・サロペット版) 1/6スケールフィギュア
- 発売日: 2021/08/31
- メディア: おもちゃ&ホビー
監督 キャシー・ヤン 脚本 クリスティーナ・ホドソン
あらすじはこんな感じ↓
狂気の犯罪王子と呼ばれるジョーカーと破局したハーレイ・クイン/ハーリーン・クインゼルは、彼女に恨みを持ちつつも、ジョーカーの報復を恐れて手を出せずにいた悪党たちや、ゴッサム市警のレニー・モントーヤ刑事などから一気に命を狙われるようになった。悪党たちから逃げ回っていたハーレイだが、遂にゴッサムの大物犯罪者ブラックマスク/ローマン・シオニスに捕まってしまう。ローマンと彼の部下であるザーズの会話を盗み聞きしていたハーレイは、彼が求めるバーティネリ家のダイヤを持ってくる代わりに自分を見逃せと要求する。
そもそもの発端は、マフィアであるバーティネリ家を、その資産を狙ったマフィアが虐殺したことから始まる。その隠し資産の在処を記したダイヤは闇の世界に流れた。ゴッサムを手中に収めるべく巨額の金を欲していたローマンは遂にダイヤの在処を探し出し、ザーズと、自身のバーで歌姫をしていたブラックキャナリー/ダイナ・ランスに命じて、悪党から譲り受けた。しかしその直後、ダイナの知り合いであるスリの少女カサンドラ・ケインがザーズからダイヤを盗み、他の窃盗罪と合わせて警察に捕まった。そのためローマンは、カサンドラを狙っていた
ムービー・マスターピース ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY ハーレイ・クイン(コーションテープ版) 1/6スケールフィギュア
- 発売日: 2021/09/30
- メディア: おもちゃ&ホビー
あまり乗れませんでした。
前作「スーサイドスクワット」よりはましでしたが、「なんだかなあ・・・」という感じで。
微妙でしたね。
以下、なぜ微妙な映画と感じてしまったのかをポイントごとに書いていきます。
・ナレーションで説明しすぎ問題
本作は一見バラバラな出来事&5人の女性たちの物語が、実は重層的に繋がっていて、最後それがひとつになって女性たちが力を合わせて敵を倒す!というお話。
見ていると「あ!こことここが繋がるのか!」とか「あれがこいつか!」とかけっこう楽しいんです。
が、今回はハーレイが語り部を務め、時系列を巻き戻したり、強引に視点変更したりする。
そういう作りは確かに分かりやすくはあるんですが、なんですかね、気づく楽しむが奪われるというか・・・。
ここは好き嫌いが別れるところだと思いますね。
・音楽かかりすぎ問題
ずーっと音楽なってます。
この映画のために作られた劇判もあると思いますが、既存の曲も多い。
映画と音楽のMIXは全然いいと思うんですが、後述するように音楽と映像が絡み合ってカタルシスを生み出す場面がなかった気がします(自分には)。
だから「ああ、音楽流れてるなあ」としか思わない・・・。
・男女問題
この映画、製作陣も出演陣も女性の割合が他の映画より非常に高いです。
内容も「ジョーカーの恋人」から「自立した女」になるためにハーレイ・クインが頑張る!という映画なんです。
「ジョーカーの恋人」だからこそ赦されていた横暴。
それがジョーカーの庇護下から外れたけことで因果応報とばかりに襲われまくり、最後には4人の女性たちと協力し、クソ外道男をぶっ殺す!
そんな感じの映画。
別にそのテーマ自体が悪いとはおもわない。
でも前作「スーサイドスクワット」を見ても、ハーレイ・クインの「ジョーカーのおまけ感」てそんな感じてなかったんですよね、そもそも。
むしろジョーカーより目立ってた、というかあの映画のなかで一番目立ってた気がします。
だから正直、ハーレイ・クインと今回も「女性の自立」というテーマの喰い合わせ自体あまり・・・。
また要所要所で「男VS女」という対立が出ては来るんですが、なんかこう出てきただけというか。
「男だからこう」「女だからこう」という一般的な射程を持った話ではなく、登場人物が全員クレイジーすぎて「その人個人の問題」という気がするんですよね。
・アクションが平凡問題
アクションもねえ・・・。
見せ方が下手ってわけじゃないんだけど、かといってアガるかといえばそんなことはない。
また前述したように「男VS女」という構図を持ち込むなら、男性キャラ・女性キャラで戦い方を描き分けるとか、そういう工夫が欲しかったかなあ・・・。
なんか設定だけ「ジョンウィック」みたいでしたけどね(笑)
・カタルシスがない問題
この映画一番の問題がこれだと思います。
少なくとも自分はこの映画を見ていて、アガったシーンがなかった。
「これこれ!映画を見るってこういうことだよ!」という映画的カタルシスを感じることが出来なかったですね。
個々の要素自体はけっこうカタルシスに繋がりうるものだったとは思うんですが、なんかなあ・・・。
例えば終盤で主要メンバー5人がやっとそろうんですが、そこも「揃った!」感がないんですよね・・・。
そこから先の展開も「スカッ!」とはしなかったし・・・。
ただハントレスというキャラクターの真面目さゆえに出る面白さはすごくツボでした。
鏡の前で決め台詞練習したりとか、誰からも正式名称で呼ばれずキレるとかね(笑)
もっとコメディなのかシリアスなのか、どっちかに振り切った方が良かった気もします。