こんにちは!
今回は映画「キューティーハニー TEARS」の感想です。
あらすじはこんな感じ↓
環境汚染によって居住可能な土地が激減した近未来の日本。盾濵特殊区域は、従来の地盤のはるか高空に新たな人工の地盤を複数設けた重層構造都市で、上層には少数の富裕層が暮らし、下層は上層から排出される汚染物質を含んだガスの雲に覆われた劣悪な環境下で、多くの貧困層が暮らしている。都市機能はジルと呼ばれる女性が上層のタワーの最上階でAIを駆使して独裁的に管理している。 下層生まれの少年早見青児は、立入禁止の工業地区を探検中に如月瞳の空からの墜落に遭遇する。瞳は生みの親である如月光四郎博士(以下「如月博士」と表記)が命懸けでタワーから逃がしたアンドロイドである。
目を覚ました瞳は、警備員に捕えられそうになった早見を救けた後、姿を消す。 20年が経過し、下層の大気汚染はより深刻な状況になっていた。早見はジャーナリストを表の生業とし浦木一仁が率いる下層のレジスタンス組織にも参加する青年に育った。レジスタンスのメンバー黒瀬がジルの操る治安用アンドロイドソドムに捕縛される。通りがかった瞳は、黒瀬の幼い娘の悲鳴を無視できず、やむなく黒瀬と娘を助ける。
居合わせた早見は20年ぶりに瞳を 目撃する。ジルも監視映像から瞳の存命を察知する。早見は瞳を追いかけてレジスタンスに協力してくれるよう頼むが、断られる。ジルはソドム達に瞳の捕獲を命じる。ソドムは瞳の養父母を殺害し、早見に重傷を負わせ、瞳は頭部を撃たれる。浦木が駆け付け、ソドムの不意を突いて瞳と早見を保護する。
某虐殺系映画批評サイトで「プロデューサーはいったい何を考えているのかさっぱりわからない」と大酷評された本作。
巷の評判も「西内まりやのファッションショー映画」などと呼ばれ、決して評価は高くありません。
そういった前情報は知っていたのでまったく期待しないでみた本作の感想を、良かった所・悪かった所に分けて書いていきたいと思います!
・良かった所
①メインの二人が美しい!
モデルとしても活躍するこの二人がとにかく美しい!
それにキューティーハニーですから、とてもセクシー!!
個人的に石田ニコルは女児向け番組「ファントミラージュ」のギャンヌ所長の中の人、と認識していたので、谷間が強調されたセクシー衣装とのギャップにドキッとしてしまいました。
②メカや建物のビジュアル
上層は真っ白で機械的で未来的なデザイン。
対して下層は薄汚くてごちゃごちゃしてて退廃的なデザイン。
この感じがすごく好きでしたね。
またドローンやメカニックのデザインもレトロフューチャーな感じでけっこう好きでした。
もちろん非常に安っぽくはあるんですが、その中で自分のやりたいことをやろう!という意思を感じて、自分はけっこう好きでした!
さて、褒めるところはこれくらいしかないので(笑)、以下は悪かった所をお届けします。
・悪かった所
①話が絶望的につまらない
「うん、知ってる」という展開のオンパレードでしたね。
「見たことある展開」「聞いたことのある台詞」ばっかり。
演者はまあ、各々自分の持てる全力を発揮していたとは思います。
でも、そもそもの話がめちゃくちゃつまんない。
なんですかね、本当に「B級!」というか「既視感の塊」というか。
それは演出にもそっくり当てはまるんですがね・・・。
②内容が一切頭に入ってこない演出
「つまらない」ということは覚えているんですが(笑)、それ以外はあんまりどんな話だったか具体的には覚えていないんですよね。
今回の監督はMV出身の人らしく、確かに一瞬一瞬の絵面はまあまあカッコいいものです。
でも抑揚がないというか、いつも同じテンションなので見てて疲れるというか退屈というか。
この感じどこかで味わったなあと思ったら思い出しました。
あの伝説のカッコイイ(カッコよさげ)だけで構成された映画「キャシャーン」です。
自分はキャシャーン、実はそこまで嫌いじゃないんです。
死ぬまで二度と見返さないとは思いますが、そこまで嫌いじゃない。
色んな意味で今回のキューティーハニーは「キャシャーンの劣化版」という感じですね。
③そもそもキューティーハニーじゃない
あらすじを読んでいただけたらお分かりのように、そもそも「キューティーハニー」ってこんな話じゃないんですよ(笑)
こんなSFじゃないんですよ(笑)
まあでもストーリーが違ってもね、最終的に見てる人が「ああ、キューティーハニーだな」って思えればいいんですよ。
そういう読後感というか、鑑賞後感というか、それが「これこそキューティーハニー!」ならいいんですよ。
そういうアプローチで成功している作品もいっぱいありますしね。
まあこの作品に関しては一ミリも成功していませんが(笑)
・終わりに
もう少しネタ成分を増やしてくれればカルト映画として話題になりようはあったと思うんですが、ただただ「ダメな映画」というところに着地してしまいますね。
「キャシャーン」にとって代われるポテンシャルは秘めていたと思うんだけどなあ(笑)
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