こんにちは!
以前こんな記事を書きました。
今回は,その続きのような感じです。
さて、この「SF・異色短編4」は、かなりブラック成分が高めでした。
青年誌に掲載された作品が多いので、結構容赦ない感じでしたね(笑)
以下、面白かった作品の感想を箇条書きで。
・自分会議 4人の自分が出てきます。
自分がした重大な決定は、果たして正解だったのか、不正解だったのか。それは、未来のどの時点でみるかによって変わる?というお話。 最後のオチがかなり、ブラックです(笑)
・箱舟はいっぱい 人類は滅亡するのかしないのか?、ノアの箱舟は作られているのか、いないのか? 展開が二転三転するのが面白いですね。
・ウルトラスーパーデラックスマン 「スーパーマン」のパロディ作品。
「強大な力を持った人間が、くそやろうだったらどうなるのか?」を描いた作品。
本作のウルトラスーパーデラックスマンは、力で出世し、出前の料金は踏み倒し、むしゃくしゃしている時には、悪人をぐちゃぐちゃに踏み殺し、気に入った女の子は、呼びつけてレイプする、という大悪人。
果たして彼を最後に倒すのは? 全体的に皮肉に満ちた作品。
・T・Mは絶対に 短いです。人がいる限り、タイムマシーンが絶対に完成しない理由が明かされます(笑)
・大予言 これも短いです。すべてを見通すことができる大予言者が、「どうにもすることができない!」と恐れるものとは?
全体的に、人間に対する痛烈な批判となっています。
・老雄大いに語る 年老いた英雄が、宇宙に飛び出した理由とは? これはオチがなかなかひどいです(笑) 綾小路きみまろの漫談みたいな話
・並平家の一日 ザ平凡な一家の日常。それを眺める男たちの目的とは?
皮肉が効いてるような、そうでもないような、よくわからない作品です(笑)
こちらも全編非常によくできているので、一読の価値ありです!