こんにちは!
DCコミックスだったら、フラッシュが好きな下駄夫です。
映画「アクアマン」見てきました!
自分史上ない映画体験をすることが出来ました(笑)
どういうことかというと、始まって1時間くらいまでの間に、自分のなかでの評価がどん底まで落ち、そこから奇跡のV字回復を遂げるという、めったにない経験をしました。
詳しく心象風景を説明するとですね
冒頭アクション格好いい!気合い入ってるなあ!
→ほうほう。アクアマンの誕生から描いてくのね
→あー!おかあさーん(ここまでは楽しんでます)
→いきなりおっさんになったなー
→ん?あれ?すごい眠い
→なんじゃこの映画
→つまんねえ!
→キャラがなにしたいのか全然わかんねえ
→物語全然進まねえな (ここで悟りを開く)
→あくあまんかっこいい
→うみのかいじゅうかっこいい
→うみのなかのせかいきれい
→あくあまんさいこー!
こういう経過をたどって、自分はこのアクアマンという映画に引き込まれ、ものすごく盛り上がり、全力で楽しむことができました。
アクアマンサイコー!
この映画を見る上で重要なこと、それは「悟りを開けるかどうか」だと思います。
では「悟りを開く」とはなにか?
それは、思考停止することです。
具体的に説明しましょう。
この映画に、キャラクターの行動の整合性、練りに練られた脚本、深いメッセージ性といった高尚なものを求めているうちは、この映画は楽しめません。
「細けえことはいいんだよ!」の精神で、「なぜ?」という次々と沸き上がってくる疑問など捨て去り、目の前で展開されている、かっこい映像を堪能する。
つまりバカになること。
それがこの映画を楽しむ最高の方法です。
ですから、この映画を見る上で重要なのは、どれだけ早くこの映画がバカ映画であるということを読み取り、どれだけ早く思考停止できるか、バカになれるかです。
この映画、恐ろしく内容がペッラペラにも関わらず、上映時間まさかの160分。
ですから、最後までバカになれなかった人にとっては、拷問のような160分でしょうし、逆にバカになれた人にとっては、至福の時間でしょうね。
自分も途中までは眠くて眠くてどうしようかと思いましたが、バカになってからは、身を乗り出さんばかりに楽しんでいました。
アクアマンサイコー!
以下、項目ごとに。
・脚本
ひどいです(笑)
何度も書いていますが、この映画はっきり言って、物語はないに等しいです。
ストーリーは基本的に、アクションシーンのつなぎ程度の意味しかはたしておらず、本当に「脚本10ページくらいしかないんじゃないか?」というぐらいペラペラ(笑)
そもそも160分掛けて描くような内容ではありませんし、その内容もものすごく直線的で、ありきたり。
既視感たっぷりなんですよね。
また、キャラクターというものが全然書けておらず、それぞれの行動原理が、さっぱりわからない(笑)
まあ、自分がバカになって見ていたので、読み取れなかっただけかもしれませんが(笑)
更に言えば、ご都合主義も甚だしく、「どんだけの偶然が重なりあってるんだよ!」と思わず失笑してしまうレベル。
要するに、160分も上映時間があるのに、なぜかものすごく説明不足なんです。
でもねえ、見終わってみると、そんなこともはやどうでもいいというか(笑)
そのダメさも込みで、「アクアマン」という映画が大好きになってる自分がいるんですよね(笑)
・アクション
この映画を構成する要素の半分はアクションなんですが、これがすごい!
みどころたっぷりで、工夫されていて、スピーディーです!
もうね、冒頭のアクアマンのアクションから監督気合い入りまくり(笑)
常にフルスロットルでしたね。
アクションは大満足です!
・ビジュアル
今回の映画、ビジュアルが本当にすごい!
海の底にあるアトランティスがキラキラしていて、透明感があって、美しかったですね。
しかも、本当にありそうな感じがしますし、全然チャチじゃないんですよ。
この水中の世界を作り上げるのは相当大変だったと思います。
映画雑誌での監督やキャストのインタビューを読んでも、「水の中のシーンがすごい大変だった」って言ってましたね(笑)
その大変な水中のシーンが映画の7割占めてる訳ですからね・・・
スッタフ・キャストの皆さん、ご苦労様でした(笑)
・キャラクター
脚本のところでも書きましたが、今回の映画のキャラクターは、なぜそういう行動をしているのかがさっぱりわかりませんでした(笑)
キャラクターの背景が見えてこないんですよね。
ただ見た目という面ではすごく良くて。
筋肉ムキムキのアクアマンに、エロティックな格好のメラ、「ザ・ヴィラン!」て感じのブラックマンタ、キンキラキンのアクアマンの貴族(?)たちなどなど。
でも個人的に一番燃えたのは、最後の水中大戦争にでてくる、カニのような怪獣ですね。
ビオランテみたいでかっこよかったなあ(笑)
・ジャスティスリーグとのかかわり
アクアマンはDCコミックのヒーローが集結する「ジャスティスリーグ」の一員で、映画「ジャスティスリーグ」にも主要メンバーとして登場しますが、本作ではジャスティスリーグとの関わりは描かれませんでしたね。
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なので映画「ジャスティスリーグ」の前の時系列なのか、それとも後なのかは(少なくとも自分は)わかりませんでした。
詳しい人が見れば、わかるのかもしれませんね。
ということで、完璧とは程遠く、色々と問題点のある映画ですが、楽しみ方さえ解れば、「サイコー!」の映画ですので、気になった方は是非映画館で見てください!
間違っても「最高」ではなく、あくまでバカっぽい発音でのサイコー!ですが(笑)
また、この映画は映画館の大スクリーンでこそ見るべき映画です!
自分は2Dで見たんですが、3Dや4DXでみれば、より楽しめると思います。