こんにちは!
以前こんな記事を書きました↓
今回は、この記事の続きです。
さて、この記事の中で、こう書きました。
なんか変。
アンバランスな感じがするんですよね。
ヒーローの力をしょーもないことに使う、というのはコメディ作品としては良いんですけど、同時にシリアスな展開や、ガチなアクションシーンもある。
このコメディとギャグのバランス調整があんまりうまくいってないかなあ、と。
そう、この映画、なんかチグハグなんですよ。
一つの映画の中で、トーンが統一できてない、というか。
で、自分は吹き替え版で見たんですが、クレジットの最後、日本語吹き替え版スタッフを見て、な~んか腑に落ちたというか(笑)
演出・監修 福田雄一
あ、福田雄一お前のせいか、と(笑)
福田雄一というのは、日本の映画監督・脚本家で、最近だと「今日から俺は!」「銀魂」などが有名ですね。
この映画に漂う、ゆるいノリというか、B級な空気が、もしかしたら彼の声の演出によるものなのかなあ、と。
それは、アクションパートとコメディパートの妙な落差とか、全編に漂う「笑わせまっせ!」な雰囲気とか。
もしかしたらそれは考えずぎで、もともとの映画版もそういう空気感なのかもしれませんけどね(笑)
ただ、パンフレットなどを読むと、吹き替え版のキャストは彼が決めた部分も大きいらしく、安定の佐藤二郎がサンタ役で出演(笑)
そしてもうひとつ。
これは結構致命的なんですが、菅田将暉演じるシャザム(変身後)と、緒方恵美演じるビリー(変身前)がまったく同一人物に聞こえない。
ビリーは基本的には暗い奴で、彼女が演じたシンジ君みたいに、世を恨んでるタイプ(のように聞こえる)。
一方、シャザムはただの陽気なアホ(笑)
ビリーが「シャザム!」と叫ぶことで、シャザムになる、という設定のはずなんですが、絶対中身も変わってるだろ!って感じ(笑)
スーパーパワーを持ってテンションが上がっているのは分かるんですが、それにしても知能指数が下がりすぎ(笑)
菅田将暉さんは、特オタとしては「仮面ライダーW」のフィリップ役で知られているように、頭がいいキャラもできるタイプで、一年間そのキャラでアフレコもしてました。
しかし、この映画での声は、完全に福田雄一監督の映画「明鳥」のバカホスト。
なんかこの二つのキャラの中間くらいの役作りがベストだった気がするんですけどねえ・・・。
そこにどうしても福田雄一監督の演出を感じてしまう。
字幕版では見ていないので、あくまでも推測でしかないんですけどね。
字幕版で見た方、シャザムとビリーはどんな距離感だったか、教えて下さいね!