こんにちは!
今回は、オードリー・若林正恭さんの本「ナナメの夕暮れ」の感想です。
彼の繊細な心情が出ていて、とても面白かったです!
特にいいなあと思ったのは、正論やテレビに疑問を呈する部分。
例えば正論であふれかえるワイドショーに対して
正論は多分正しい。
でも面白くはない。
「共感できないけど一理あるかも 」って脳がパッカーンってなるあの瞬間が好きなのにな。
と苦言を呈したりする。
大上段に何かを批判するのではなく、「ちょっとだけ言わせてもらっていいっすか?」みたいな、こじんまりとしたスタンスが結構好きです。
また、外国人環境客が日本人による「ヌードルハラスメント(ヌーハラ)」に悩んでいる、という特集に対して、
「一般の日本人が Twitter でつぶやいたものが拡散されて、それがテレビ番組に取り上げられた」と書いてあった記事を読んだ 。
テレビ番組では、いろんなタレントさんが実際に外国人がヌーハラを訴えているということを前提として
「麺をすする音が嫌なら 日本に来るな!」と コメントしていた 。
そしてそれが共感を呼んでいた。
共感を呼ぶであろうことがあらかじめ わかっている人が 「ここは日本だ!」と コメンテーターが目くじらを立ててコメントするまでデザインしている印象を受けた。
啜麺論(てつめんろん): 音を立てて麺類を食うのはそんなに恥ずかしい行為か
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テレビの世界で働いている人からこういう意見が出る、と言う時点でまだ少しはテレビにも希望があるのかもしれませんね。
若林さんの文章は読みやすく、内容もしっかりとしているので、次も楽しみです!