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日本アニメ映画史上に残る大・大・大傑作! クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲 感想

こんにちは!

 

今回は映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」の感想です。

  監督・脚本  原恵一  

 

この作品はクレヨンしんちゃん映画として、だけじゃなく一本のアニメ映画としても大傑作。

 

わかりやすくウルトラマンを意識した、映画らしい巨大ヒーロシーンから始まり、懐かしい「20世紀」の映像を映し出し、日常が侵食されていく恐怖、大人たちが洗脳されおかしくなっていくホラー描写、それでも立ち上がる子供たち、そして取り戻された家族の絆が野望を打ち砕く。

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しかもここでは終わらない。

今(21世紀)に絶望する首謀者カップルが自殺をしようとする、そこで行われる会話の深さ。

それでも未来を信じるしんのすけの強さ。

 

正直、本作の素晴らしさってもう語り切れないというか。

 

特撮やアニメ、万博などの20世紀リスペクトや細かいネタなどなど語りたいことはいっぱいあるけど、キリがないので焦点を一つに絞って語りたいと思います。

 

それは「構成の見事さ」

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 上記したような様々なシークエンス・要素をたっぷり詰め込んでなんと90分未満ですよ。

 

これだけの要素を、ぶつ切り感も、唐突感もいっさい感じさせず場面転換し、1時間半でまとめあげる演出力。

しかもところどころにクレしんらしいギャグも入っていて。

 

 原恵一という人の演出力があってこそ、これだけコンパクトながら内容がたっぷりと詰まった作品が出来上がったわけです。

 

内容ももちろんですが、彼の演出力があってこそ、この傑作が完成したことは忘れてはいけません。

 

映画を生かすも殺すも演出次第。

 

その意味で原恵一は最高の料理人だった、といえるでしょう。

 

 

 

本作って無駄なシーンがないんじゃないか?というくらい構成が見事なんですよね。

 

gあ