こんにちは!
今回は映画「下妻物語」の感想です。
監督・脚本 中島哲也
あらすじはこんな感じ↓
茨城県の下妻市に住む竜ヶ崎桃子は、ロリータ・ファッションをこよなく愛する孤高の高校生である。
もう一人の主人公・白百合イチゴは、レディース(暴走族)の一員であり、桃子の父親の作ったベルサーチの偽物を買いに来たことをきっかけに、桃子の家に出入りするようになる。
イチゴは、世話になった暴走族の総長・亜樹美の引退の際、代官山にいるらしい有名な伝説の刺繍家に「亜樹美さんありがとう」と書かれた特攻服を着て送り出したいと思い、資金を稼ぐために桃子を引き連れパチンコ屋に繰り出す。
桃子は初めてのパチンコであったが、偶然連チャンし、易々と自分の服代とイチゴの刺繍のための資金を稼ぎ出す。イチゴは代官山に詳しい桃子を伴い伝説の刺繍家を探しに行くが、その刺繍家を見つけることはできず、イチゴは深く落ち込む。
見かねた桃子は自分が刺繍を請け負うと約束。不眠不休で刺繍をし、見事な刺繍入りの特攻服が仕上がった。
その出来栄えの素晴らしさにイチゴは感動を覚え、感謝を伝えた。
その言葉を聞いて桃子は今までに感じたことのない不思議な感覚を覚え、これをきっかけに、二人の間に友情が芽生え始める。
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下妻というところが本当にあるのか、あったとして本当にこういう田舎なのかはわかりませんが、この映画で描かれる「田舎観」はすごくリアル。
例えば冒頭で、服だろうが食べ物だろうがなんでもかんでもとりあえず「ジャスコ」(イオンでも可)。
田舎の人々はみんなやさしいけど、中途半端になまってて面白みがない。
自分自身も中途半端な田舎出身なのでこの感覚、すごくよくわかります。
高校生の主人公二人(深田恭子と土屋アンナ)はそれが我慢ならず、片やロリータ、片や暴走族として生きている。
ある程度学力のある子なら、頑張って勉強して大学進学して脱出すればいいわけですが、暴走族やロリータで勉強なんてまったくしてない二人には、そんな選択肢は、ない。
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だからこそ今この瞬間を輝かせるために「田舎の普通」から外れて生きている。
そんな二人が仲良くなるのは必然だったわけですし、彼女たちを否定しないこの映画のスタンスは心地よい。
そういう田舎の女子論としてこの映画はすごく面白かったし、中島監督の色彩感覚豊かなパキッとした画面も、そういうアウトロー(?)な女子の心象とマッチしててよい。
現状に不満を持っている田舎在住の女子に是非進めたい一本です!!!