こんにちは!
今回は映画「A.I.」の感想です。
監督 スティーヴン・スピルバーグ 脚本 イアン・ワトスン スティーヴン・スピルバーグ
あらすじはこんな感じ↓
地球温暖化が進んで一部の海に近い土地が沈み、妊娠・出産に厳しい許可制度がしかれ、人間の代わりに多くの資源を必要としないロボットが活躍する未来。その時代に人間と同じ愛情を持つ少年型ロボットとして開発されたデイビッドは、彼を製作したロボット製造会社の社員、ヘンリーとその妻モニカの元へ試験的に送られる。夫妻には不治の病を持つ息子のマーティンが居たが、現在は冷凍保存で眠っていて目覚める保証はなく、実質的に子供がいないのと同じだった。
起動させたモニカを永遠に愛するようプログラムされたデイビッドだったが、マーティンが奇跡的に病を克服して目を覚まし、退院して家に戻ってくる。モニカはデイビッドよりもマーティンの方に愛情を注ぐようになった。ある日マーティンとデイビッドが遊んでいる最中マーティンの生命に関わる事故が発生し、デイビッドは森に捨てられる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/A.I. 2019/10/2閲覧
「泣ける母と息子の愛情の映画」らしいです。
というか日本ではそういう泣かせ宣伝で大ヒット、アメリカでは「難解哲学映画」として売り出してコケたらしい(笑)
でそういう感動映画として見れなくはないですが、まずこの息子ロボットの母親への執着が自分にはむしろ恐ろしいものに感じてしまいました。
結局ロボットが母親を求めるのはそういう風にプログラムされてたからで、そのロボットとしての本能に従わされてただけというか、まあそこにロボットの悲しさがあってある意味泣けるんですが(笑)
そもそもスピルバーグ監督はそういう意図で演出はしてないんじゃないかなあ。
彼はあまり母親と息子の関係性に興味ない人ですしね。
彼の映画でずっと繰り返されているのはむしろ「父と子」の関係性。
だからこの映画、スピルバーグ監督作としてはかなり異色作だと思います。
一般にはスピルバーグ映画って「ジュラシックパーク」とか「ET」とか、SFエンタテイメント超大作、みたいなイメージですが、その一方「ペンタゴンペーパーズ」や「リンカーン」などで歴史や政治に切り込み、「プライベートライアン」「宇宙戦争」ではやりすぎなまでに人をぶち殺しまくる(笑)
だからスピルバーグ映画というのは実は色んな顔があるんです。
でもこの映画はそのどの系統にも入らないし、画作りもキャラクターもストーリー展開もあんまりスピルバーグぽくない。
それを象徴しているのが中盤に主人公ロボットの相棒(?)になるセックスロボット・ジゴロ。
彼が下ネタを連発しながら主人公と行動を共にするわけですが、こいつがスピルバーグっぽくない(笑)
実はこの映画もともとスタンリー・キューブリックが監督する予定だったものの彼が死去してしまったため、スピルバーグが引き継いだとのこと。
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自分はこの情報をしって膝を打ちましたね、「なるほど!」と。
ああいうどぎつい映画を作る人なら、そりゃ子供が主人公の映画でセックスマシーン(人間には不可能なテクで女性はメロメロさ!とか言っちゃう)だすよねえ(笑)