こんにちは!
時系列的に細かく感想を書く記事はほかにあげていますが、今回は映画全体としての感想を書きたいと思います。
まず、↑の特装版に封入されているブックレットにある、谷口監督の言葉をご紹介します。
「この映画のポイントの一つは、赦しです。許しではなく、赦し」。
そう、以前この↓記事でも書きましたが、この映画は結局「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアとしてゼロレクイエムで死んだルルーシュが、ルルーシュ・ランペルージとして罪を赦され、迷惑をかけた人々と和解し、LLとして再誕する物語」なんです。
だから、彼がいかに「赦される」のか、「かつての罪を償うのか」がこの映画の主題。
だからこそ今回のルルーシュは出来るだけ人を殺さないし、騙さない。
ゼロレクイエムの時よりも、かなり達観した印象を受けます。
だって彼は、世界を憎み、変革しようとした「反逆のルルーシュ」ではなく、コードを継承し、世界の理から解き放たれた「復活のルルーシュ」なのですから。
そういう、「ルルーシュ(とCC)の物語」という、主軸の部分は本当に素晴らし映画だと思います。
劇場で見た時は、そこだけで大満足でした。
ただ今回、ある程度冷静な目で映画全体を眺めると、いくつか不満も出てきました。
やはり一番は尺が短すぎる、ということでしょう。
上に書いた「ルルーシュの物語」に加え、レギュラーキャラのその後、さらにジルクスタンの多数の新キャラを(敵として)活躍させる、この三つの要素を120分以内で納めるというのは、やはり時間的に無茶だったような気がしますね、
レギュラーキャラとルルーシュの絡みが見れるのは今回で最後でしょうから、もう少ししっかり見たかったところ。
そして一番はやはり、シャーリーの扱いでしょう。
劇場版三部作でわざわざ生き残らせたのなら、もう少し活躍、というかルルーシュと会話をするシーンが見たかった。
エンドカードでルルーシュと話したことはわかりはしますけどねえ。
さらに、めんどくさいオタクの妄想を言うと(笑)、一瞬で良いからロロにも触れてあげてほしかったなあ(笑)
シンクー・マオ並みにいなかった人になってない?(笑)
(マオは本当に存在自体抹消されましたけども笑)
まとめ
一本の映画としてきれいにまとめる、コードギアスらしい美学だとは思いますが、前後編にしても良かったんじゃないかなあ。
それこそ、前編ではジルクスタンやレギュラーキャラをしっかりと描いて、「もうだめだ・・・」となったところで、ルルーシュ復活!後編に続く!
で、後編でルルーシュ大活躍!シャーリーも大活躍!
みたいな。
ファンとしては、どれだけ続いてもいいから、ルルーシュをもっと見たかった、というのが正直なところかもしれません。