こんにちは!
石田光規著「孤立不安社会」の感想です。
人とつながっていても不安がなくならない。つながる機会の多さと裏腹に増してゆく不安。現代社会の孤立問題を多角的に読み解く。
https://www.amazon.co.jp/dp/432665418X?tag=hatena-22&linkCode=osi&th=1&psc=1 2020/4/5閲覧
タイトルや表紙を見ると一般書のような印象を受けますが(実際自分もそう思っていた)、実際は論文、とまではいかないまでも、かなり学術的な内容です。
研究調査報告書のような印象ですね。
なので例えばこの本を読んで何か自分の内面の不安定な部分、それこそタイトルにあるような「つながりの格差、承認の追求、ぼっちの恐怖」を克服したり、それに対してダイレクトな回答が得られたり、というようなことはあまり期待しない方がいいかもしれません。
その前提で本書を読んでわかったのは、「孤立」や「孤独」は一般的に定義することも、客観的に調査することも難しい、ということです。
どういう状況を「孤立している」と定義するか、同時にどんな時に「孤独」を感じるか。
それは人それぞれの感覚ですよね。
また、例えば物理的にはずっと一人でも、SNSやこのブログで人とつながっており、それで充足している人ははたして「孤立している」のか?、という問題もあります。
そんなことを考えた本でした。
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