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なぜ君は図書館で立ち読みをするのか?

こんにちは!

 

今回はじぶんがずっと疑問に思ってることを書きたいと思います。

それはなぜ図書館で立ち読みをする人がいるのか?ということです。

図書館の大魔術師(3) (アフタヌーンコミックス)

図書館の大魔術師(3) (アフタヌーンコミックス)

 

 座って読みなさいよ、そこが図書館の利点でしょうが。

 

立ち読みはブックオフでしなさい!ブックオフで!(笑)

 

別に混んでて座る場所がないわけじゃないんですよ。

なんなら空席の方が多いですよ。

 

「どんな本なのかなあ?」ってパラパラ確認するならわかるんです。

ナイト・オブ・ファイヤー

ナイト・オブ・ファイヤー

 

 でもそうじゃなくて本棚の前でがっつり読んでいる方が、ときどきいらっしゃる。

これが本当に疑問で。

 

なんで座って読まないの?

疲れるじゃん(笑)

 

それに本取る時、邪魔だし。

邪魔(上) (講談社文庫)

邪魔(上) (講談社文庫)

 

 

どう考えても座った方がいいと思うんだけどな。

うーん、わからん。

 

あ、鍛えてるとか?(笑)

 

タラちゃん、地雷映画を撮る ワンス・アポン・ア・タイム・インハリウッド 感想

こんにちは!

 

今回は映画「 ワンス・アポン・ア・タイム・インハリウッド」の感想です。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド オリジナル・サウンドトラック

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド オリジナル・サウンドトラック

 

 監督・脚本 クエンティン・タランティーノ 

 

あらすじはこんな感じ↓

テレビ俳優として人気のピークを過ぎ、映画スターへの転身を目指すリック・ダルトンと、リックを支える付き人でスタントマンのクリス・ブース。

目まぐるしく変化するエンタテインメント業界で生き抜くことに神経をすり減らすリックと、いつも自分らしさを失わないクリフは対照的だったが、2人は固い友情で結ばれていた。

最近、リックの暮らす家の隣には、「ローズマリーの赤ちゃん」などを手がけて一躍時代の寵児となった気鋭の映画監督ロマン・ポランスキーと、その妻で新進女優のシャロン・テートが引っ越してきていた。

今まさに光り輝いているポランスキー夫妻を目の当たりにしたリックは、自分も俳優として再び輝くため、イタリアでマカロニ・ウエスタン映画に出演することを決意する。

 

そして1969年8月9日、彼らの人生を巻き込み、ある事件が発生する。

 

https://eiga.com/movie/89421/

 

 

クエンティンタランティーノの映画に過去の膨大な映画やドラマ・音楽からの引用が多いのは有名なお話。

 

しかし今まではそれらの元ネタをしらなくても楽しめるような作品を作ってきたからこそ、 初見は純粋に楽しく、映画好きはにやりとする。

 

その両輪というか、エンタテイメントとマニアックの間を行き来する、そのバランス感覚の良さこそがタランティーノの人気の要因だったと思います。

 

しかし今回のこの「ハリウッド」はある程度予習していかないと何が面白いのか、何が感動的なのか、さっぱりわからないと思います。

 

この映画はすごく不思議な映画なんです。

事実を組み合わせて、架空の歴史を作りあげる。

 

そのコンセプト自体は素晴らしいと思う。

例えると、歴代主役ガンダム機のパーツの色んな部分をつぎはぎで持ってきて、最終的にザクを作りあげた映画というか(笑)

 

それぞれのガンプラを知ってる人からしたら「え!?ここにインパルスガンダムのパーツ!」「ほう、そこにターンエーもってくるか」みたいな驚きを経て、「おいおい、本当にザク作り上げちゃったよ・・・すげえな・・・」と感動させる。

 

要するにね、シャロンテートという女優は本当はカルト宗教の信者に殺されるんです。

それが現実。

 

なんだけどこの映画では、様々な出来事が絡まり合った結果、彼女は死の運命を逃れる。

そこには確かに感動があります。

 

でもそれは彼女は現実には死んだと知っている人、そしてだけど映画の中では生きながらえた!良かった!と感動できる人に限られる。

マンソン・ファミリー 悪魔に捧げたわたしの22カ月 (ハーパーBOOKS)

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 それを知らなきゃ「なんだこの3時間かけて結局ほとんど何も起きない変な映画は」となってしまうでしょう。

 

 

正直自分も2時間目くらいまでは「あー、タラちゃんやらかしたな・・・」と諦めてた んです。

けど、最後の1時間で挽回してくれて助かった。

火炎放射器で殺人犯を丸焼きにするシーンは最高!

 

3時間の映画って時間間隔がつかめないので、ブラッドピットがヒッピーを制裁するシーンで「まさかここで終わんないよな?終わったらマジでやばいぞこれ」とビビったのはいい思い出です(笑)

オーシャンズ11 (字幕版)
 

 

「イングロリアスバスターズ」は「映画が悪党を殺す」という映画でしたが、今回は「映画が人の運命を変える」という映画でしょうかね。

 

この映画は映画(特に今回はマカロニ・ウエスタン映画)に詳しい人なら楽しめるでしょう。

マカロニウエスタン 殺戮と銃撃のバラード: 永久保存版

マカロニウエスタン 殺戮と銃撃のバラード: 永久保存版

 

 

しかし「ブラッドピット・レオナルドディカプリオ共演作品を名監督クエンティンタランティーノが撮る大作映画」という話題性で見に行く人にとっては地雷でしかない。

 

彼には珍しく不親切な映画だと思いますし、3時間は長すぎ。

彼の作品の中では、割と下の方の作品だと思います。

 

もし見に行くと言う方は、こういう本を読んで予習するか、

文庫 ファミリー上: シャロン・テート殺人事件 (草思社文庫)

文庫 ファミリー上: シャロン・テート殺人事件 (草思社文庫)

 
文庫 ファミリー下: シャロン・テート殺人事件 (草思社文庫)

文庫 ファミリー下: シャロン・テート殺人事件 (草思社文庫)

 

 

 映画秘宝のこの号を読むか↓

映画秘宝 2019年 10 月号 [雑誌]

映画秘宝 2019年 10 月号 [雑誌]

 

 

最低限ネットでシャロンテート殺人事件の概要は入れていきましょう。

じゃないと本当にわかんない映画だと思います。

 

ゲキレンジャーファン感涙・・・ 劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャー vs ゲキレンジャー

こんにちは!

 

今回は「劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャー vs ゲキレンジャー」の感想です。

炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー [DVD]

炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー [DVD]

 

 監督 諸田敏 脚本 香村純子 荒川稔久

 

この作品は新旧の戦隊が共演するVSシリーズ作品です!

しかし、今作が今までとは違うのは、従来はVシネマでの発表だったのが、今回から劇場公開になった!ということ。

 

 

その経緯をウィキペディアから引用します!

 

当初は例年通りVシネマとしてDVDのレンタル・発売のみを予定していたが[2]、リリースに先駆ける形で2009年1月24日より「新春スーパー戦隊」枠として劇場公開されることが、2008年12月に急遽決定する。

これは、2009年1月17日より東映系で劇場公開される予定だった映画『ふうけもん』の上映中止に伴う代替措置

 そう!

これもともとはVシネマの予定だったんですね(笑)

 

そのため、映画としてボリューム不足と感じたためか、最初と最後におまけ映像として(とってつけたような)ゴーオンジャー再度の映像が。

特に最後にくっついているライブ映像、あれの急遽くっつけました感がすごい(笑)

 

さてさて、内容の話をすると、非常にゲキレンジャー要素が強めというか、ゲキレンジャーの完結編にゴーオンジャーがゲストで出た、くらいの感じ。

 

一番大きなトピックとしてはやはり、臨獣拳使い・リオとメレの復活ですよね!

獣拳戦隊ゲキレンジャー 戦隊ヒーローシリーズ EX 黒獅子リオ

獣拳戦隊ゲキレンジャー 戦隊ヒーローシリーズ EX 黒獅子リオ

 

 しかもこの映画では明確にヒーローとして描かれています。

名乗りもするし、必殺技も一緒に放つし、ロボにも乗り込むし。

 

後の映画「199ヒーロー」でも二人はヒーローとしてカウントされていたはずですしね。

 

さてそんなゲキレンジャー7人(といっていいでしょう、もう)とゴーオンジャー7人の前に復活したのはあのロン

 

これがまた相も変わらずいやらしい(笑)

そしてバエの実況も復活!

ジャン&理央double book―獣拳戦隊ゲキレンジャー

ジャン&理央double book―獣拳戦隊ゲキレンジャー

 

ゲキレンジャーって残念ながら作品としての成績はあまり振るいませんでした。

でもやはり愛されてる作品なんだなあ、となんか胸がアツくなってしまう映画です!

 

さらにVSシリーズ恒例の「きょうりゅうや」も登場!

 

あ、ゴーオンジャーはいつも通りでしたよ(笑) 

全40冊! ロックから落語まで 下駄夫の備忘録シリーズ 9月 教養書・エッセイ編

66こんにちは!

 

今月下駄夫が読んだ本を備忘録として残しておきたいとおもいます

それだけではつまらないので、今月のベスト・ワースト本を決めたいと思います。

  1. 寅さんの世間学入門
  2. 理系の知識
  3. 人殺しの論理 

    rimokongetao.hatenablog.com

     

  4. 排除の空気につばをはけ
  5. 恐怖の映画術
  6. まともがゆれる
  7. アウトサイダーアート入門
  8. ぼのぼの名言集 上下
  9. 我がロック革命
  10. 落語家の玉子
  11. 田舎者と都会人

     

    rimokongetao.hatenablog.com

     

  12. 新説外道の嘲笑
  13. 生きづらさいついて
  14. 漫画で読む 若きウェルテルの悩み 人間的なあまりに人間的な 資本論 阿Q正伝 死に至る病 菊と刀 女の一生 我が闘争 いきの構造 国富論
  15. 淀川長治 日本映画ベスト66
  16. わが日活ロマンポルノ
  17. 恐怖映画への正体
  18. 一億総貧困時代
  19. 革命とサブカル

     

    rimokongetao.hatenablog.com

     

  20. 大恐慌時代

     

    rimokongetao.hatenablog.com

     

  21. ひとはみんなハダカニなる
  22. オレは絶対にワタシじゃない
  23. 絶望の授業
  24. 学校はいかなくてもいい
  25. カルトはすぐ隣に
  26. タレントの時代
  27. 平成日本の音楽の教科書
  28. 何のための教養か
  29. まくら もひとつ

 

 

今月のベスト1 爆笑問題大恐慌時代」

大恐慌時代―爆笑問題の日本原論〈6〉

大恐慌時代―爆笑問題の日本原論〈6〉

 

 相変わらずの切れ味の鋭さ。

雑誌だからこそかける自由度の高さが素晴らしい!

 

今月のワースト1 小沼勝著「わが人生 わが日活ロマンポルノ」

わが人生 わが日活ロマンポルノ

わが人生 わが日活ロマンポルノ

 

 終始猥談。

もう少しエロから離れて・・・。

 

ブログを続けられないかもしれないというお話

こんにちは。

 

今回は愚痴と言うか、ご報告というか、そういう記事です。

もう、不満は言わない (サンマーク文庫)

もう、不満は言わない (サンマーク文庫)

 

 

結論から言うと、ブログを続けられないかもしれないというお話です。

やめるんじゃありません、続けられないんです。

 

最近、自分の中で世界が一変するくらいの出来事がありました。

それはすごく残酷なことです。

非情なことです。

 

そして、自分が努力したって何も変わらないような、圧倒的にどうしようない現実が今僕の思考を支配しています。

 

 

あー、こんなことが自分の身に、しかもこんな若い段階で来るのか、という感じです。

このブログでは明確に年齢等は書いていませんが、このブログをよく読んで下さっている方なら、「だいたいこれくらいじゃないか」とお分かりかもしれません。

 

別に何歳だからどうこうという話でもないと思うので、特にそういうプロフィールは公開していませんが、僕はまだまだ若輩者です。

まだ何も成し遂げていない人間です。

 

こう書くと何やらもうすぐ死にそうな雰囲気ですが(笑)、そういうわけではありません。

どうしようもない僕に天使が降りてきた

どうしようもない僕に天使が降りてきた

 

 

ただ今僕の中には圧倒的な虚無感と絶望があります。

そんな心理状態で、ブログなんて書けません。

少なくとも今までのようなものはかけない。

 

書いたとしてこんな欝々とした文章くらいなもんです。 

僕の身に何が起きたのか、それはまだ書けません。

すいません。

 

すいません、ほぼ日の経営。

すいません、ほぼ日の経営。

 

 

こんな曖昧な文章でごめんなさい。

でも今それを文字化することが僕にはできないんです。

もし今それを文字化してしまうと、それが事実として僕に迫ってくる。

その受け入れたくない現実を受け入れなければならなくなってしまう。

 

だからごめんなさい、今は書けません、こういった外縁のことしか書けない。

でもそれはいつか受け入れなければならないことなので、自分の中で消化した時書きます。

 

で、ブログ運営のお話をすると、今は小説(のようなものを一応毎日書いているのです笑)も記事もストックで回しています

 

 

幸いにも自分のストック癖(?)のため、正確ではありませんが、2週間はどちらも新しいものを書かなくても今までのペースでやれるくらいのものはあるんです。

 

からしばらくは(表面上は)今まで通りブログは続きます。

 

その間にブログを書ける精神状態に戻れば続けます。

戻らなければ続けません。

 

そういうお話でした。

こんな曖昧で身にならない記事でごめんなさい。

 

これからしばらくは新しいのを書いてもこんな欝々としたものになるかもしれませんが、見捨てないでください(笑)

読まなくてもいいので、読者登録はそのままで!(笑)7

僕はこの人の笑いの取り方がきらいだ 土屋賢二著「ツチヤの貧格」 感想

こんにちは!

 

今回は土屋賢二著「ツチヤの貧格」の感想です。

ツチヤの貧格 (文春文庫)

ツチヤの貧格 (文春文庫)

 

 

感想です、と書きましたが、これから書くのは感想とは言えないかもしれません。

というか感想ではありません。

文句です、言いがかりです。

 

それでもいい!と言う方だけお読み下さい。

 

 

 

 

よろしいでしょうか?

 

世の中にはどうしても合わない人と言うのがいます。

それはもうしかたがないことだと思います、誰が悪いわけでもない。

 

何が言いたいかというと、僕はこの土屋賢二」という人の笑いの取り方が嫌いだ、という話になるんです。

そしてだれも信じなくなった (文春文庫)

そしてだれも信じなくなった (文春文庫)

 

 

まずは彼のプロフィールを引用しましょう。

岡山県玉野市出身。

岡山県立岡山操山高等学校から、官僚を志し東京大学教養学部文科一類入学。1967年東京大学文学部哲学科卒業。

学科同期に菅野盾樹大阪大学名誉教授)、袴田茂樹青山学院大学名誉教授)など。

その後宅地建物取引士の資格を取り、不動産会社で3ヶ月働く。

東京大学院人文科学研究科博士課程中退。 東京大学助手を経て、1975年からお茶の水女子大学教育学部講師。

1979年に同助教授に、1989年に同教授に昇格。2002年から2年間、お茶の水女子大学教育学部学部長を務めた。

2010年定年退職、名誉教授。定年退職後は神戸市に移住した。

 

研究の傍らユーモアエッセイを執筆。一見哲学的な深い洞察をしているように見えながら実は論理的に奇妙な文章になっているという、学術論文をパロディ化したような独特の作風。

そこからついたあだ名が「笑う哲学者」。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E5%B1%8B%E8%B3%A2%E4%BA%8C 2019/10/8閲覧

 あーあ、ご立派な経歴ですこと(笑)

 

要するにね、僕はこの人の本を読んで彼のこういう自意識を感じるんです。

「僕はね、まあインテリですけども、でも一般人の君たちはあれでしょ?

インテリで社会的地位もある大学教授やってる人間が、助手からバカにされてるとか、妻の尻に敷かれてるとか、そういう可哀想な話を聞いて溜飲さげるんでしょ?

ああ、いいですよ?

僕インテリで大学教授ですけど、あえて道化を演じます。

自己卑下します。

さあ笑ってください。

こんなこと書いちゃう僕を是非笑ってください、さあどうぞ」

われ笑う、ゆえにわれあり (文春文庫)

われ笑う、ゆえにわれあり (文春文庫)

 

 

 

もちろんこれは僕の妄想です、事実とは違うでしょう。

でも僕はそう感じてしまう。

 

事実がどこにあるかはわかりません。

ただ一つ確かなのは、僕はこの人の笑いの取り方がきらいだ、ということです。

これぞジャンプ映画 映画「バクマン。」 感想

 こんにちは!

 

今回は映画「バクマン。」の感想です。

バクマン。Blu-ray 豪華版

バクマン。Blu-ray 豪華版

 

 監督・脚本 大根仁 

 

あらすじはこんな感じ↓

「僕たち二人で漫画家になって、ジャンプで一番を目指そうぜ」
二人の高校生が抱いた、ジャンプ漫画への壮大な夢。
高い絵の才能を持つ、真城最高(サイコー)。巧みな物語を書く、高木秋人(シュージン)。
クラスメイトの亜豆美保(アズキ)への恋心をきっかけに二人はコンビを組み、週刊少年ジャンプの頂きを目指す。
編集者・服部に見いだされた最高と秋人。次々と生み出されていく漫画。
だがそこに立ちはだかるジャンプ編集部。新進気鋭のライバルたち。
そして突如現れ、遥か先を走り始めた、若き天才漫画家・新妻エイジ
果たして二人はジャンプの頂点に立つことができるのか! ?

 

漫画「バクマン。」の魅力って、主人公たち漫画家がもがいてもがいて、苦しんで苦しんでその果てに限界を突破するときに生じカタルシス、だと思います。

 

でも映画でそんな地道な話をやっていたら時間はまったく足りないわけで(笑)

そういう意味ではむしろドラマ向きだと思うんですけどね。

 

だからこそ映画ではその部分を大胆に省略している。

その代わりに、この映画ではその主人公たちの努力と時間経過と彼ら漫画家がしのぎを削る場面を(本当に)ビジュアルで示しているんですよね。

でっかいペンで戦ったり、プロジェクターで漫画を映したり、全速力で走らせたり。

 

 映画というスタイルを取る上で、こういう改変はしかたがないことだとは思いますし、監督の力量もあってなんとなく説得力も感じる。

 

ただそのせいで、漫画「バクマン。」の持っていた泥臭さみたいなものが消えて、なんかイケメン高校生二人がスタイリッシュに、楽しく青春しながらマンガ書いてる話にみえる(笑)

 

 また映画でのクライマックスはサイコーが病気で倒れ、一度は休載を宣言されながらも、漫画仲間達が力を合わせて漫画を完成させ、巻頭カラー&アンケート上位を勝ち取る部分。

 

ここはまさにジャンプの理念「友情・努力・勝利」がわかりやすく示された場面。

しかもきちんとここがピークでさっさと連載打ち切りになるのも「ジャンプ」流(笑)

 

そして卒業式の日、次回作「SCP」の構想を黒板に書き殴って終了。

 

ですが、この映画の方針を露骨に示すシーンはこの後にあるのです。

それは歴代ジャンプ漫画(ドラゴンボール・ワンピース・ジョジョetc)の背表紙をエンドロールで延々映していくシーン。

ここでジャンプ栄光の歴史を感じることができるわけですが要するに、この映画は「ジャンプ映画」なんです。

 

この映画で監督が描きたかったのは「バクマン。」ではなく「ジャンプという雑誌・そしてそれに関わる人々」。

週刊少年ジャンプ(40) 2019年 9/16 号 [雑誌]

週刊少年ジャンプ(40) 2019年 9/16 号 [雑誌]

 

 

今も昔も少年少女を熱狂させるこの最強の漫画雑誌というもの、そのものを描こうとしたのでしょう。

 

だから映画としては不完全な要素がすごく多いですが(ヒロインとの恋とか添え物もいいとこ笑)、そもそもあの長大で密度の高い原作を完全に映画化するのは無理なので、こういうアプローチもありだと思いますね。