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M-1グランプリで和牛が優勝できない理由を考える

こんにちは!

 

今回も残念ながら優勝できなかった和牛。

 

 

連続で準優勝をしてきて、今回は敗者復活戦から見事勝ち上がるというストーリーがありまがらも優勝できなかった和牛。

 

M-1終了後のネット番組では「M1からは引退する」という発言も飛び出しました。

「M1」という大会から考えれば残念なことですが、彼らの気持ちもわかる気がします。

それは彼らが「M1ではもう優勝できない」と悟ってしまったからじゃないでしょうか。

 

おこがましいですが、自分にはその気持ちがわかる気がするんです。

なぜなら、彼らの優勝のハードルは他のコンビよりもよっぽど高いからです、

 

 

それはひとえに、彼らが期待されすぎているから、です。

 

今回のM1優勝者予想、敗者復活が一位になる、という予想が大半でした。

そう予想した人のほぼすべてが「和牛が敗者復活戦から勝ち上がり、ドラマチックに優衝をかっさらう」というストーリーを思い浮かべていたのではないでしょうか。

 

視聴者はM-1にストーリーを求めます。

今回の2019で言えば、一回決勝組に負けた和牛が優勝するというストーリーが一番王道。

 

でもそれは、逆にいえば想定内、なんです。

 

「今回優勝するのは和牛」

 

誰しもが無意識にそう思っていたからこそ、「ミルクボーイ」「ぺこぱ」というダークホースに和牛は負け、決勝に行けなかった。

 

 

もう一度言います。

視聴者はM-1にストーリーを求めます。

そして、裏切りを求めます。

 

「優勝は和牛というのが既定路線だったけど、それを覆すダークホースが優勝する」。

それもまた、M-1っぽいストーリーです。

 

去年の「霜降り明星優勝」も同じようなストーリーでした。

 

 

話がそれましたが結論を言うと、M1において和牛は知られすぎており、期待されすぎているんです。

それゆえに他のコンビと同じくらいの面白さのネタでは「ああ、和牛は安定して面白いな」と感心はするけども、その感心は「誰だこいつら?わかんねーけど、面白い!」と言うコンビの驚きに超えられてしまう。

 

 

つまり、和牛が90点のネタをしても「ああ、いつもの和牛だな、90点だな」としか思わない。

加点ゼロ。

もしかしたら「和牛なのにこの程度?」と点を若干下げられてしまうかもしれません。

 

 

 

でもダークホース的なコンビが81点のネタをすると、「誰だこいつら!おもしれえ!」とネタの評価にプラスして意外性や驚きで10点くらい加点する。

これでこのコンビの点は91点になり、和牛に勝つ。

 

なんかそういう心理的なメカニズムがM1を取り巻く審査員、そして視聴者に働いている気がするんですよね。

だから和牛は優勝できない。

 

面白いと知られている、実力がある、期待されている、結果を残している常連、ゆえのジレンマ。

 

 

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だから、和牛が優勝するには

①爆発的な笑いを起こすコンビがいない、低調な大会の時

もしくは

②いままでの和牛からさらに一歩進んだ、超爆発力のあるネタを和牛が編み出し、それがM1まで世間に知られずに温存できた時

 

この二つしかない気がします、残酷ですけど。

M1という大会のみにフォーカスすると、もしかした和牛が一番残酷な運命のもとにあるコンビかもしれません。

 

これが僕の考える、M-1グランプリで和牛が優勝できない理由です。

いかがでしたでしょうか?