こんにちは!
今回は「ぼくが処刑される未来」の感想です。
あらすじはこんな感じ↓
大学生の浅尾幸雄(福士蒼汰)は突如光に包まれ、気がつくと取調室に拘束されていた。そこは25年後の未来で、25年後に5人もの命を奪った未来の自分の罪を被り処刑されるのだという。無実を確信する幸雄は、“ライズマン"(吉沢亮)に導かれて逃走を開始するが…。近づく公開処刑までのタイムリミットは72時間…。無実を証明し、はたして未来を変えられるのか?
https://www.amazon.co.jp/dp/B00AJECZHI?tag=hatena-22&linkCode=osi&th=1&psc=1 2020/9/2閲覧
最近では映画「BLEACH」での再共演も話題になったこの二人をメインに据え、東映が製作したのが本作です。
これは、特撮番組出身者の「次の一作」を作っていこうという「TOEI HERO NEXT」の第2弾作品(全4弾しかないけどね)!
しかもスタッフの布陣がなかなか良くて、
プロデューサー:高橋一浩、大森敬仁、菅谷英智
脚本:長谷川圭一
音楽:遠藤浩二
監督:小中和哉
と、特撮好きにはなかなか見覚え・聞き覚えのある方ばかり。
そんな特撮ファン歓喜の布陣で作られた本作の評価はというと・・・
微妙。
はい、微妙です。
まず全体的に安っぽさがすごい。
こういうVシネマにありがちな「やりたいことと予算の見合ってない感」がすごいです。
「やりたいことはわかるんだけど、画面安っぽいな、おい!」っていうね。
画面暗くしとけば誤魔化せると思うな!っていうね。
エキストラもう少し集められなかったのか!っていうね(笑)
また、「未来の死刑囚を過去から召喚して処刑する」という設定からして割とハードめな設定のわりにずさんな部分が多々ある。
まずそもそもの「死刑制度は廃止された」という台詞の直後に「過去からやってきた死刑囚を処刑する」という秒で矛盾しているような気がする台詞が出てきたり、政府がやっていることも「それって変じゃね?」ということがすごく多い。
また終盤で「処刑する相手を取り違えていた例が多々存在する」という話が出てくるんですが、「同姓同名だったから間違えた」とか「双子だったから間違えた」とかさあ・・・。
「人の生死が関わっているのに、なんでそんなテキトーなんだよ!!」っていうね(笑)
年金事務所か!!
そして最後。
結局主人公の福士蒼汰は現在に帰ってくることができたわけですが、こっから唐突に「裁判員制度宣伝映画」みたいになってきます。
いや別に「裁判員制度」には何の恨みもないですし、製作者がこの制度に賛成でも反対でもどっちでもいいんですが(そもそも興味がない笑)、なんで急に「政府広報」みたいな演出になるのか。
本当に最後の5分だけ取り出せば、立派に「裁判員制度に参加しよう!」みたいなタイトルの動画にすることができると思いますよ。
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