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娯楽に徹していなければクソくらえじゃないのかい 坂本俊夫著「おてんとうさんに申し訳ない 菅原文太伝」 感想

こんにちは!

 

今回は「おてんとうさんに申し訳ない 菅原文太伝」の感想です。

 

おてんとうさんに申し訳ない 菅原文太伝

おてんとうさんに申し訳ない 菅原文太伝

 

 

 映画俳優として確固たる地位を築き、多くの映画ファンから愛された菅原文太氏。ただ、「映画俳優・菅原文太」が彼のすべてではない。彼は2014年11月28日に他界するその少し前の11月1日、「日本を再び戦争をする国にしてはならない」という強い思いから命を削って沖縄県知事選の応援に臨んだ。また、「政治の最大の責任は国民を飢えさせないこと、戦争をしないこと」という信念から自ら無農薬有機農業を始め、さらには自身のラジオや雑誌の対談に同様の問題意識を持つ専門家を選び、読書を重ね、積極的に発言・行動してきた。「いのちの党」の結成もその一つの形である。ここで改めて、我々は菅原文太氏の声を聞き、その思いを受けとめ、彼の活動を振り返り、「国民が飢える国、苦しむ国にならないよう、再び戦争する国にならないよう」考えていく必要がある。文太氏の晩年の闘いを描くことで、本書をその手がかりとしていくと同時に、映画俳優としてではない菅原文太氏の一面をも浮き彫りにしていく。またその一方で、「映画人としての菅原文太」が激動の映画界でどう生きてきたかにも焦点をあてる。昭和の映画と「映画俳優・菅原文太」の魅力を再び読者に確認していただきたい。

 

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愚直に脇役からたたき上げた男・菅原文太

仁義なき戦い」で盟友・深作欣二と出会い、スター俳優となった男・菅原文太

菅原文太、通称「文ちゃん」の人生が大ボリュームで描かれます。

 

なんというか、彼は実直な人なんだなあ、と。

裏表がないというか、愚直と言うかねえ。

いわゆる「スター街道」みたいなものとは違う、まっとうな人生を送っている感じというかね。

 

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そんな彼の映画観を示した言葉がまた良いんですよ。

「正直言ってたかが映画でしょ。

作品の意味とか無意味とか関係ないよ。

ジャーナリストや批評家があとで言うだけの話であって、小屋に見に来る客は面白いから来るんでね。」

「映画なんか多少乱暴に言えば、楽しければいいんでね。

映画にも文芸物、時代物、お笑い者と言ったようにジャンルはあるが、娯楽に徹していなければクソくらえじゃないのかい」

 

   

 

いいですねえ、文ちゃん。

彼の持つ大衆性がこの言葉に凝縮されていますよね。

 

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