こんにちは!
今回はアニメ「新世紀エヴァンゲリオン 26話 まごころを、君に」 の感想です。
あらすじはこんな感じ↓
西暦2000年、南極に隕石が落下。かくして有史以来の大カタストロフィー「セカンド・インパクト」が起こった。それから15年、新たな危機が人類を襲う。「使徒」襲来である。使徒に対抗すべく、人類は汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」を開発。そして、パイロットに選ばれた「3人の少年少女」たちの戦いが、今、始まる――。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00932MR3O?tag=hatena-22&linkCode=osi&th=1&psc=1 2020/4/21閲覧
説明不要の国民的アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズ。
その完結編となる「シン・エヴァンゲリオン 劇場版」に向けて、漫画やアニメを見直そう!というのがこの記事です。
すでに漫画もアニメも10回以上繰り返して見たり読んだりしているので、もはや初見時のような新鮮な感想はないのですが(笑)、改めて再読・再見して気づいたことを書いておきたいと思います。
・26話「まごころを、君に」
本話は非常に盛りだくさんな内容なので、テーマ・メタ性・気づいたことの三面から考えていきたいと思います。
・テーマ
最初、すべてに無関心で「どうでもいい」という立場だったシンジ。
しかし彼のインナースペースで、アスカに執拗に絡み、拒絶され、彼女の首を絞める様子が描かれます。
これはある意味、成長と言えるのではないでしょうか。
たとえマイナスの感情だとはいえ、人に対して強い感情を抱き、執着するようになったんですから。
そんな彼がアスカに求めていた言葉は、本話のサブタイトルでもある「I need you」でしょうね。
人から求められること、つまり「ここにいていい理由」。
シンジ君に限らず、エヴァの登場人物はみな、この「ここにいていい理由」を探し求めていたのかもしれませんね。
・メタ性
本話はメタ的な要素が非常に強いです。
例えば、
・映画館の客席
・実写
・声優が出てくる
・キャラクターのコスプレ
・インターネットの書き込み
・各話のタイトル
など。
それをふまえた上で、この映画で描かれたメタ性というのはアニメというフィルターを通して、三段階に分けられると思います。
まず、アニメとは、虚構であり、夢(各話タイトル)。
対して夢の終わりが現実であり、アニメの外側(=実写で描かれた街の風景、インターネットの書き込み)。
そしてその中間にあるのが、声優(現実から虚構に命を吹き込むもの)であり、コスプレ(虚構を現実に引き寄せようとするもの)であり、客席(=現実から虚構へ埋没しようとするもの)なのです。
・気づいたこと
・人が補完されると十字架が出る
人も使徒だ、ということがここでも示されていたんですね。
・補完されるときに自分が求める人が見える?
日向はミサト、マヤはリツコ、冬月はユイというように、それぞれ心が求めている人が補完の最後の瞬間に見えるようです。
(青葉は何も見えなかった=人生に満足していたから補完されたくなかった OR ナルシスト笑)
そこで注目したいのはゲンドウで、彼ならてっきりユイだろうと思ったら、なんと彼が見たのは暴走した初号機。
これは彼の自死願望の発露なのか、それともユイとシンジが合わさった存在である初号機を求めたのか。
答えは、神のみぞしる・・・。
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