こんにちは!
今回は映画「彼らが本気で編むときは、」の感想です。
あらすじはこんな感じ↓
生田斗真×荻上直子監督
3人だからきっと見つけられる。新しい1日がここからまた始まる。
『かもめ食堂』や、『めがね』などで、日本映画の新しいジャンルを築いてきた荻上直子監督の5年ぶりの最新作。
2013年にアメリカ留学から帰国したのち、セクシュアル・マイノリティの人たちへの対応が社会的にやや遅れている日本に違和感を抱いた
荻上直子監督が、「トランスジェンダーの息子に、“ニセ乳" を編んで与えたお母さん」の新聞記事を目にしたことから着想を得て、
自身でオリジナル脚本を作り上げた本気の意欲作。
主演に迎えられたのは、生田斗真。性別を超えて、トランスジェンダーの女性役・リンコという難役に挑んでいる。
さらにリンコを生涯のパートナーとして支える優しい恋人役・マキオには、桐谷健太。子役にはオーディションで輝く才能を見せ、
本作が映画本格デビューとなる柿原りんかを起用し、ミムラ、小池栄子、門脇麦、りりィ、田中美佐子といった人気と実力を兼ね備える女優陣たちが
メインキャストに名を連ねている。
<ストーリー>
優しさに満ちたトランスジェンダーの女性リンコと、彼女の心の美しさに惹かれ、すべてを受け入れる恋人のマキオ。
そんなカップルの前に現れた、愛を知らない孤独な少女トモ。桜の季節に出会った3人が、それぞれの幸せを見つけるまでの心温まる60日。
小学生のトモは、母ヒロミ(ミムラ)と二人暮らし。ある日、ヒロミが男を追って姿を消す。
ひとりきりになったトモは、いつものように叔父であるマキオの家に向かう。ただ以前と違うのは、マキオはリンコという美しい恋人と一緒に暮らしていた。
リンコの美味しい手料理や母親が決して与えてくれなかった家庭のぬくもりとトモへの愛情・・。最初は戸惑うトモだったが、リンコのやさしさに閉ざした心を
少しずつ開いていくのだった・・・。本当の家族ではないけれど、3人で過ごす特別な日々は、自分らしさと本当の幸せを教えてくれた。
嬉しいことも、悲しいことも、どうしようもないことも、それぞれの気持ちを編み物に託して、3人が本気で編んだ先にあるものは・・・。
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うーん、良い映画でしたねえ。
トランジェスターとその彼氏、そして親にネグレクトされた少女の三人が徐々に家族になっていく過程がとても良かった!
その過程で様々な障害が降りかかるんですよね。
クラスではイジメられ(ここら辺は解決しないで終わる)、周囲からは白い目で見られ、病院では「男扱い」され、「普通」を押し付ける友人の母親にはちょーうざい説教をぶちかまされる。
この母親を演じるのが小池栄子なんですが、これがまあ恐ろしいこと恐ろしいこと、
実はこの小池栄子の息子(主人公の少女の友達でもある)も性的マイノリティなんですが、それに気づかずに「普通」を押し付けるその表情!
映画「ミザリー」並みの狂信者の表情!
そしてトランジェスター(演 生田斗真)と仲良くなっていく息子を発見した時のあの表情!
もうシチュエーションも相まってあのシーンはホラーですよ!
また最後の展開も一筋縄でいかない感じが良かったですね。
安易にハッピーエンドにしない、現実のままならなさが良かった!
ただまあ色々ツッコミ所はあって、例えばそのラストシーン。
まるで今生の別れのような悲壮感なんですが、よーく考えれば全員親戚なわけで、法事や盆正月には会う機会はあるわけですから、そこまで悲しまなくても良かった気がしますけどね(笑)
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