こんにちは!
今回は映画「レゴムービー2」の感想です。
あらすじはこんな感じ↓
普通の主人公エメットが住んでいた秩序が守られた平和なブロックシティは、時がたち、秩序も乱れボロボロシティとなっているけれど
相変わらず、エメットはフツーに平和にくらしていた。しかし、ある日、宇宙人(ワガママ女王)がごく“フツー”の主人公エメットの前に突然現れ大切な仲間たちを奪われ、
フツーの世界が壊されていることになる。フツー”の日常を守る為、仲間を守るため地球を飛び出し、宇宙へ飛び出していく!
宇宙戦争で勝ち抜くのは、クールでワイルドなヒーロ(レックス)か、それともフツーのエメットか?ルーシー(ワイルド・ガール)が最後に信じるのは???
https://www.amazon.co.jp/dp/B07R23YTSL?tag=hatena-22&linkCode=osi&th=1&psc=1 2021/5/3閲覧
前回の「レゴムービー」は非常に素晴らしい映画でした。
もう、本当に本当に本当に最高な映画でした!!!
(そう感じる理由は是非↑の記事でチェックしてください!!)
なのでこの「レゴムービー2」を見る前、かなりハードルは上がっていたんですが、結論から言えば!!!
今回もすべてはサイコー!!!!な映画でした!!!!
前作同様
①ポップカルチャーへの深いリスペクトとオマージュと小ネタ
(バックトゥーザフューチャーとターミネーターが今回意外と重要です)
②レゴがおもちゃである、という特性を生かした展開と笑い
(シリアスになりすぎそうな部分は、レゴのおもちゃ的表現に切り替えることで重くなるのを防ぐ演出の妙)
③現実とフィクションの使い分け
(もっと厳密に言えば、作中内現実、作中内外世界、現実世界などのいくつものレイヤーが混ざり合っているわけですが)
④メタの活用
このシリーズはとにかくメタ構造のつかい方がめちゃくちゃうまい!!
ただ前作はそのレゴ世界と現実世界(人間世界)の関係性が終盤の重大な展開につながるわけですが、今回は初っ端でもうそれを堂々と描いてしまっているので、「2」を見る前に「1」を見た方が楽しめると思います!
⑤歌が良い!
(「頭にこびりつく歌」、自分は日本語バージョンの方が好きですね笑
あとEDの歌飛ばさないでくださいね!遊び心がつまりまくってますから!)
等々の様々なメリットをしっかりと活かしつつ、レベルアップしており非常に良かった!
まさに前作の「正当進化」という感じですね。
さらに今回素晴らしかったのはそのテーマ。
そのテーマとは「相手を知ろうとしないこと、先入観の恐ろしさ」ということだと思いました。
今回の映画で巻き起こるお話というのは結局、相手の話をちゃんと聞こうとすれば、対話しようという想いがあれば5分で終わった話なんです。
しかし、おろかにも人間(レゴだけど)は相手を敵だと思いこみ、攻撃し、戦争になってしまう。
それは、このレゴ世界を作り出している現実世界の兄、妹にも言えること。
簡単に言えば今回のお話は、兄の作り上げた世界を妹が侵略しようとする話なんです、メタ的なレベルで言えば。
そして兄は、その妹を拒否し続けた。
でも妹はただ「お兄ちゃんと遊びたかっただけ」(劇中のこの台詞がまあ泣けるんだ・・・)なんですよね・・・。
ここにも先ほど書いたテーマ性が表されています。
兄妹間で先入観にとらわれず、対話が行われていれば、どちらかが少しでも歩み寄れば、もっと早く解決できていたのではないか。
そこから敷衍すれば、「見知らぬ相手だから、とよく知りもしないで拒絶していないか?」という製作陣からのメッセージが感じられます。
さらに言えば、この映画が作られた2019年というのは、アメリカ国内でもそういった先入観、偏見による差別的行動、言動が問題になっていた時期でもあります。
そう考えると、この映画はレゴを題材にした子供向け映画でありながら、家族の問題、そして国家の問題にもメッセージを送る、とんでもない射程を持ったすごい映画なのです!!!
もちろんそんな難しいことを考えなくても純粋に楽しめますので、気になった方は是非!!!
関連記事はこちら↓