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ホームレスの3割以上に障害があるといわれている 鈴木文治著「ホームレス障害者: 彼らを路上に追いやるもの」 感想

こんにちは!

 

今回は鈴木文治著「ホームレス障害者: 彼らを路上に追いやるもの」の感想です。

 

ホームレス障害者: 彼らを路上に追いやるもの

ホームレス障害者: 彼らを路上に追いやるもの

  • 作者:鈴木文治
  • 発売日: 2012/09/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

ホームレスの3割以上に障害があるといわれている。彼らを支える社会のあり方を、障害児教育と教会での支援活動を通して考える。

なぜ、障害をもつ人たちがホームレスになってしまうのか?生活保護は有効な支援か?仕事がないのは「自己責任」か?障害児教育に問題はないのか?―どのような人も排除しない、インクルーシブな教育と地域社会のあり方を探る。

 

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なぜ悲劇は起こり続けるのか

なぜ悲劇は起こり続けるのか

  • 作者:鈴木文治
  • 発売日: 2019/09/25
  • メディア: 単行本
 

 

「ホームレスの3割以上に障害があるといわれている」、サラッと書いてありますが、これってすごく重要なことじゃないでしょうか。

 

つまり少なくともホームレスの内3割は、本来福祉でカバーすべき人たちである可能性がある、ということなわけです。

そんな彼ら・彼女らがなぜ路上にいるのか?

 

   

 

もし知的障がいがあるのなら自分で役所と交渉して、生活保護や福祉の庇護下に入るのは難しいでしょう。

肉体的な障害で言えば、耳が聞こえなかったり、目が見えなかったりしてもまた、難しいはず。

 

そんな彼ら・彼女らをなぜ国が救い上げないのか?

 

 

彼ら・彼女らに手を差し伸べるのは、この本の著者が所属する教会ボランティアだったり、貧困ビジネスであったり、売春組織だったりする。

 

 

 

さて、この本ではほとんど女性の話は出てきません。

それは「最貧困女子」という本にも書いてあったことですが、障がいのある女性の(一種の)セーフティーネットとして売春組織が役割を果たしており、そこで人とつながることで福祉の庇護下に入ったり、恋愛や結婚に至れたりする。

 

最貧困女子 (幻冬舎新書)

最貧困女子 (幻冬舎新書)

  • 作者:鈴木 大介
  • 発売日: 2014/09/27
  • メディア: ペーパーバック
 

 

売春が良いことかどうか、障がい者に売春させることの是非は一旦置いておいて、実際に彼女たちは売春という方法であれ、社会とつながる方法がある。

 

対してこの本に出てきたホームレスの男性たちは、家族も恋人も友人もなく、ひたすら孤独の中で生きてきた。

社会とつながらずに生きてきた。

 

彼らの絶望的な孤独を思うと、本当に涙が出てきます。

 

特に悲しかったのはある男性の話。

支援者は誰もがみな、一度は彼に手を差し出す。

一緒に食事をしたりはする。

でも彼を家に泊めることはできない。

 

貧困とセックス (イースト新書)

貧困とセックス (イースト新書)

 

 

なぜか?

 

彼は服を変えたり、風呂に入るのを極度に嫌い、そのため悪臭がすさまじい。

食事をふるまうことはできても、誰も彼を一晩止められない。

家に悪臭が充満してしまうし、何よりその悪臭に耐えられないから。

 

悲しい話じゃないですか?

自分はこの話を読んで「ハリネズミのジレンマ」という言葉を思い出しました(違うけど)。

 

そんな色んな事を考えさせる本です。

是非!!

 

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