こんにちは!
今回は家田荘子著「少女は、闇を抜けて ―女子少年院・榛名女子学園」 の感想です。
「少年院だけはイヤ!」と絶叫した少女たちが、「ここを出たくない」と泣きながら出院していく。窃盗・詐欺・覚せい剤、売春・オヤジ狩り・集団リンチ…更生率9割を超える榛名女子学園の、淋しく危険な少女たち7人の告白。
https://blog.hatena.ne.jp/rimokongetao/rimokongetao.hatenablog.com/edit 2020/12/9閲覧
この本に出てくる少女は皆、親の愛に飢えた子達です。
親の無関心・暴力・虐待・・・そういったもののせいで、非行に走った少女たち。
そんな彼女たちが構成したのは、たしかに良かった。
しかし。
人を傷つけた人間は人々の税金で賄われるこういった更生施設でのうのうと生きのび、丁寧な指導・教育を受け、幸せな気持ちでここを出ていく。
じゃあ、被害者は?
クソどもにいじめられ、暴力を振るわれ、万引きされ・・・。
そうやって傷つけれた人々にはどんな保障があるのでしょうか?
加害者には税金でここまで厚い対応がされているのに対し、被害者はどんな保証があるのでしょうか?
そもそも、人を深く傷つけた人間に彼女たちはちゃんと直接に、謝罪したのでしょうか?
するのでしょうか、これから。
そこがすごく気になりました。
加害者は勝手に幸せになって、被害者は不幸なままでは?
だったら未成年のうちは悪いことをしたほうが得じゃん!
なんなんだこの社会!!!!
そう、思ってしまいました。
だからこそ、この本に出てくる少女たちが更生しても、素直によろこべないというか。
特に一番最後に出てくる、一人の少年をリンチし、一生残る重大な障がいを負わせた鬼畜少女。
彼女は幸せになっていい人間なんでしょうか?
彼女の親御さんには申し訳ありませんが、正直地獄に落ちればいいと思います。
一人の人間の一生を台無しにした人間に、幸せになる権利はないと思います。
そんなモヤモヤした気持ちになってしまう本でした。
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