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もしもビートルズが存在しない世界になったら・・・ 映画「イエスタデイ」感想

こんにちは!

 

今回は映画「イエスタデイ」の感想です。

 

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  • 発売日: 2020/04/22
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あらすじはこんな感じ↓

 昨日まで、世界中の誰もが知っていたビートルズ
今日、僕以外の誰もが知らない――。
『スラムドッグ$ミリオネア』アカデミー賞(R)受賞監督ダニー・ボイル×『ラブ・アクチュアリー』脚本リチャード・カーティス
待望の初タッグによる最新大ヒット作!

◆2人の名匠による斬新な音楽ラブ・ストーリーが誕生!
『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞(R)を受賞したほか、多くの作品で話題をさらってきたダニー・ボイルが、
これまたちょっとひねりのあるラブ・ストーリーで幅広い層を楽しませてきたリチャード・カーティスと初めてタッグを組んで、人々の記憶に残る名作を生み出した。
誰もが知っているはずの「ビートルズ」を、自分以外は誰も知らない世界がそこにあったら・・・?!
それだけでもワクワクしてしまう、斬新な発想のラブ・ストーリーがここに誕生!

◆期待の若手 リリー・ジェームズ+音楽界のスーパースター エド・シーラン競演!
TVの世界でコメディアンとして活躍中のヒメーシュ・パテルは、本作品のオーディションでダニー・ボイルの圧倒的に高い評価を得て、主役の座を獲得。
また、相手役のリリー・ジェームズは『シンデレラ』で大ブレイクを果たした今がまさに旬の女優。
彼らに加え、イギリス出身のスーパースター、エド・シーランが本人役として登場。
誰よりも稼ぐアーティストが、さえない無名のシンガーソングライターの引き立て役になるところが何とも面白い。

◆全編を彩る名曲の数々!
ビートルズの大ファンである、リチャード・カーティスダニー・ボイルはこの作品を製作するために、
ビートルズのメンバーやその関係者の承認を得ただけでなく、見事な選曲と構成により珠玉の名曲たちが全編にわたって光り輝く作品へと昇華させた。

【ストーリー】
売れないシンガーソングライターのジャックが音楽で有名になるという夢をあきらめた日、12秒間、世界規模で謎の大停電が発生ー。
真っ暗闇の中、交通事故に遭ったジャックが、昏睡状態から目を覚ますと・・・

あのビートルズが世の中に存在していない!
世界中で彼らを知っているのはジャックひとりだけ!?

ジャックがビートルズの曲を歌うとライブは大盛況、SNSで大反響、マスコミも大注目!
すると、その曲に魅了された超人気ミュージシャン、エド・シーランが突然やって来て、彼のツアーのオープニングアクトを任されることに。
エドも嫉妬するほどのパフォーマンスを披露すると、ついにメジャーデビューのオファーが舞い込んでくる。
思いがけず夢を叶えたかに見えたジャックだったが―。

 

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ある日、ビートルズの存在しない世界に移行してしまった売れないミュージシャンが、ビートルズの曲で売れていく様子を描いた作品。

 

これがなかなか面白くもあり、「ん?」というところもある映画でしたので、良い点・悪い点について語っていきたいと思います。

 

・良いところ

まず映画として非常に見やすい!

軽く楽しめるエンタテイメントな作品です。

また「ビートルズ」を題材にした上で、それをきちんと活用しているのが良かった!

こういう「売れない歌手だった主人公が歌で成り上がり、大スターになっていく」系の作品の場合、一番ネックになるのが「歌のクオリティ」

 

「いや、その歌じゃ天下取れねえだろ・・・」ってのが多いじゃないですか、正直。

そこを「ビートルズ」という、世界で最も有名で、かつ最も名曲が多く、時代を超えて愛され続けているバンドの曲たちを採用したおかげで説得力は抜群!!

やっぱりビートルズの曲は本当に良いなあ、というのを再確認しました。

 

 

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ビートルズネタが満載なのも良いですね!!

主人公の境遇や心情をビートルズの歌に被せて説明するという演出はなかなか秀逸でしたね。

ビートルズの歌詞というのは割と普遍的なものが多いので、これまたけっこううまくハマるんですよねえ・・・。

 

また、ビートルズが存在しないということは、あの痛ましい事件も発生しないということ。

なので、この映画ではジョンレノンが登場します。

 

ビートルズが存在しないので、頭のおかしいファンに殺されることもなくジョンレノンは普通におじいちゃんになっています。

 

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もちろん本物のジョンレノンは死んでいるのであくまで別人が演じているわけなんですが、それでもやっぱり出てきた時に「あ、ジョンだ・・・・」となるんですよね。

ここは妙に感動してしまいましたね。

 

そして逆に笑ったのは、イケイケ宣伝会議で主人公が提案するビートルズのアルバムタイトルをことごとく否定されるという場面。

「サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド」は「長すぎ」、「ホワイトアルバム」は「白過ぎ」、「アビーロード」は「ただの道やん」とディスられまくります。

ここがまあ面白いし、同時に皮肉でもあるんですよね。

つまり「天才の発想は凡人には理解できないし、今のマーケティングを意識した音楽業界ではもうビートルズが提示した価値観は受け入れられないのかもしれないよね」っていう。

 

そんな感じでこの映画はとりあえずビートルズファン」が見れば満足できるものだとは思います。

 

・悪いところ

 

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「ファンが見れば満足」というのは、逆を返せば「ビートルズを知らない人が見てもよくわからない」ということですね。

まあここは逆にファン向け度を下げてしまうと、「せっかくビートルズを題材にした意味なかったね」となってしまいかねないので難しいところですけどもね。

 

ここはまあいいとしても、明確にダメなところがあるんですよね。

それは「主人公周りの人間が全員自己中」ということ。

 

   

 

主人公もヒロインも、何考えてるのかよくわからないんですよね。

特に主人公は結局のところ、ずっと自分のことしか考えていない

もう少し周りの人間の感情とか考えられねえのか!!

ビジネスチャンスはぶっ壊すし、他人の彼女は取るし。

 

主人公視点で見ているから誤魔化されているかもしれませんが、よくよく考えるとなかなかのクソ野郎ですよ、こいつは。

 

 

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そしてもう一つのダメポイント。

演出が大味すぎる!!!

 

結局のところなんで主人公(+2人)が別の世界に移行したのか最後まで解明されないし、たばことかハリーポッターとか、世界から消えたものの法則もよくわからないし(イギリス産にものが消えたのか?とか思ったりもしましたが、コカ・コーラも消えてるしなあ・・・)、そもそも主人公が元いた世界から別のパラレルワールドに移行したのか、それとも世界のルールが書き換えられただけで同じ世界にいるのかもよくわからんし、後者だとしたら生き返ったジョンレノンの空白の30年くらいの人生はどうなってんだとか・・・。

要するに「あれ?」と考えると疑問点が多すぎるんです!

そこをもう少し深めてもらいて欲しかったなあ・・・。

 

あと、本人役でけっこういっぱい出演しているエドシーランがビートルズのかませ犬」扱いされているので、彼のファンのかたは注意です(笑)

 

 

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