こんにちは!
今回は安野モヨコ作品のお話です。
今回取り上げるのは「ハッピーマニア」と「花とみつばち」の二作。
まずは「花とみつばち」について。
・「花とみつばち」
あらすじはこんな感じ↓
どうしたら女の子にモテるようになるんだッ!? 高校生の格差社会、もちろんモテるかモテないかが最重要秩序のシビアなヒエラルキー社会。末端じゃないけど、フツーでモテない男子・小松。ある日、どう考えてもムリめな女子にときめいてしまい、モテ男を目指して精進することに……。偶然出会った美女姉妹に理不尽なモテ指導を受けるなか、小松の勘違い暴走が始まった!! 安野モヨコ、初の青年コミック!!
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この漫画は大まかに分けて2つのパートにわかれています。
前半は「主人公が女性と付き合えるまでのレッスン編」。
これは童貞高校生の主人公が、怖いけど綺麗なお姉さまたちに「女性とはどうやったら付き合えるのか!?」ということをスパルタで教わっていく、という物語。
作者は当然のことながら女性なので、ある意味では「世の男どもはここがダメじゃ―――!!!」という怒りがここにはこもっているのかもしれません(笑)
対して後半は「モテる女性と付き合った男の苦悩」が描かれています。
「モテて強気な彼女」に対して「モテてこなかったコンプレックスから下手にでてしまう自分」の哀しさ・悲哀のようなものがしっかりと描かれており、これまた勉強になりますね(笑)
・「ハッピーマニア」
恋の暴走列車・シゲタカヨコがマッシモパワーで怒濤の「しあわせさがし」…でも結果は、失恋の山山山! お~尿~! 本命(?)タカハシとの結末は? 京都のためちんとのじっぽりラブは? 日本国民を仮死状態にしたその行動力はいまも健在! 一家に一本!読むユンケル
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こちらは「ハッピー」を求め続ける女性が主人公。
今回この二作を合わせてご紹介したのは、この二作は裏表の関係性にあるなあ、と思うからなんですよね。
さきほど書いたように「花とみつばち」の後半は「モテない主人公(男)」と「モテる彼女」の関係性のお話でした。
そしてこの「ハッピーマニア」の主人公・シゲタは「モテる」というか男性経験は豊富なタイプ。
彼女は自分の思う「幸せ」を求めてとんでもないテンションで突っ走りまくる!
しかし、彼女は満たされない。
それは彼女の求めている「幸せ」とは「永遠に続く熱烈な恋」だから(少なくとも途中までは)なんですよね。
でも、そんなものはない。
永遠に続く恋なんてありえない。
だから男をとっかえひっかえして、新しい恋を求め続ける。
これって「花とみつばち」に出てきた女性たちを、彼女たちの視点からとらえ直したものなのかなあ、という気がします。
その証拠に、シゲタが最後に結ばれる男・高橋は「花とみつばち」の主人公と似ていて、恋愛経験がゼロではないですが少なく、それゆえに純朴である青年なんですよね。
と、言うことで「花とみつばち」「ハッピーマニア」単体で読んでも非常に面白い漫画作品ですが、合わせて読むとより楽しめるよ!というお話でした!!!
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