こんにちは!
今回は映画「男の優しさは全部下心なんですって」の感想です。
長編デビュー作「からっぽ」で高く評価されたのむらなお監督が、恋愛体質な女性の絶望と希望をポップで毒気のある世界観で描いたラブストーリー。遊園地の跡地にできたショッピングモールで、数時間に一度だけ動くメリーゴーランドの受付をしている宇田みこ。受付時間外は、くまの着ぐるみ姿で風船を配っている。人のことを100%信じるみこは、これまで出会った男たちを全力の愛で迎え入れてきたが、彼らは総じて最後には彼女の前から去ってしまった。そんな彼女についたあだ名は“恋愛体質純情セカンド”。誰かにとっての唯一になれないまま、メリーゴーランドに1人、回り続ける日々を送るみこだったが……。長編映画初出演の辻千恵が主演を務め、「MOOSIC LAB 2019」で女優賞を受賞。ミュージシャンの後藤まりこが音楽を手がけた。「MOOSIC LAB 2019」上映作に再編集を施した完全版として劇場公開。
https://eiga.com/movie/94723/ 2021/6/18閲覧
「男の優しさは全部下心なんですって」
なんかもう、タイトルが秀逸すぎますよね(笑)
女子校の廊下にでも張って置いたらいいんじゃないでしょうか。
自主映画なんですが暗くならず、ポップなのが非常に面白いと思いましたね。
展開もなかなかポンポン進んでいって見てて飽きないですし、「お!」と思わせる展開もあり、でかなり楽しめました。
恋愛がテーマであり、主人公が遊園地で働いていることもあって、全体的に「浮世感」が漂っているのも良かったですね。
ただ、出てくる男は全員もれなく下心ありのクソ野郎ばっかりでしたけどね(笑)
特に終盤に主人公のハメ撮り動画を流出させるクソすぎる男が出てくるんですが、彼の初手から漂う「こいつ絶対ヤバい奴じゃん」感がすごく良かった!
というかこの映画、全体的に役者の演出がお見事すぎるんですよね。
もちろん役者さんの元々のポテンシャルもあるのでしょうが、監督が役者にのびのびと演技させる空気の作り方がうまいんだろうなあ、と。
キラメイジャーのキラメイブルー役の水石亜飛夢さんも、キラメイジャーになる前の下積み時代はこんなことしてたのかな?と思うような、非常に彼らしい演技をしていました。
あとは全体的な音楽のセンスがすごい!
個人的にはハマらなかったですが(笑)、映画のメッセージ性を補強する上ではすごくいいなあ、と。
最後に。
これはこの映画を見た人の多くが思うことでしょうが、全体的に安野モヨコ作「ハッピーマニア」にすごく似ていましたね。
恋愛体質な女性主人公が、理想の男求めて東へ西へ!
スマホなどの新しいアイテムを活かした展開もあるので、ただ似ているだけではなく、アップデートされた令和版「ハッピーマニア」という感じでしょうかね。
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