こんにちは!
今回は神辺四朗著 ビートたけしと「団塊」アナキズム の感想です。
あらすじ↓
ビートたけしを軸に「団塊」世代の正体に迫る!
700万人とも言われるこの人間の集団は、はたして何者? 彼らとは1年だけ兄貴分に当たる著者が、近親憎悪に近い手法で団塊の代表たけしを執拗に追い続け、たどりついた正体とは?
https://www.amazon.co.jp/dp/4087204022?tag=hatena-22&linkCode=osi&th=1&psc=1 2021/9/3閲覧
ビートたけし論4割、団塊論6割くらいの比重で書かれた本ですね。
「団塊の世代」というものを紐解いていくことで、なぜ彼が沈むことなくテレビに出続けることができるのか、ということを考察した本です。
まあその答えはタイトルにもある通りのアナキズム、そして彼自身の持っている深い教養と知識、そして下町特有のシャイさ等々、という結論が出る。
これ自体は数あるビートたけし論の中でもわりとベーシックなもので、そこまで目新しさはありません。
また、この本の作者はビートたけし信者というわけではなく、むしろ芸人として評価はしているけれど個人的には好きではない、くらいのスタンスなんですよね。
それくせ妙に断定口調で書いてあり、「そうなのか・・・?」と思う部分も多数あります。
ただその断定口調であることが妙な効果を生んでたりもするんですよね。
それは「予言」。
実は記事のタイトルにも書いたように、この本15年前にかかれた本であるにも関わらず、ある未来を当ててしまってるです。
それは大河ドラマ「いだてん」において、ビートたけしが古今亭志ん生を演じる、ということ。
ビートたけしは☝こんな本を書くくらい志ん生を評価している人なんですよね。
それは彼の言動や映画を注意深く見て入ればわかることなんです。
ただこの本ではさらに踏み込んで ビートたけし版「志ん生」 なるワードが登場。
もちろん使われている文脈は違うのですが、ある意味で予言が当たってしまっているわけで(笑)
そこらへん、意外と先見の明がある作者なのかなあ、と思ったりしました(笑)
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