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岩下朋世著「キャラがリアルになるとき ―2次元、2・5次元、そのさきのキャラクター論―」 感想

こんにちは!

 

今回は 岩下朋世著「キャラがリアルになるとき ―2次元、2・5次元、そのさきのキャラクター論―」 の感想です。

 

キャラがリアルになるとき ―2次元、2・5次元、そのさきのキャラクター論―

 

 キャラクターはもはや虚構の存在ではない
『きのう何食べた』『?寄生獣』『課長島耕作』から、
ミュージカル『テニスの王子様』『仮面ライダー電王』『ヒプノシスマイク』まで……
次元と世界をつなぐ、キャラクター論の新地平

 

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この批評本は全2章立てで構成されています。

前半は「雨無村~」や「クッキングパパ」「きのう何食べた?」「MAJOR」「BUYUDEN」などなどの作品について各論的に論じたものです。

ここでは「クッキングパパ」と「きのう何食べた?」が同じ掲載誌、同じグルメ漫画という類似点がありつつも、「レシピ」をどう扱っているのか、という点から論を展開させていくのが面白かったですね!

 

 

そして後半!

ここが非常に面白かったんです!!

 

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ここでは「特撮」(仮面ライダー電王)「2.5次元舞台」(テニスの王子様弱虫ペダル)、「ラップ」(ヒプノシスマイク、エミネム)を例にとり、タイトルにもあるように「キャラがリアルになるとき ―2次元、2・5次元、そのさきのキャラクター論―」を論じていくのです!!!

 

「なぜ人々はただの絵にリアルを感じるのか?」

あるいは

「なぜ舞台や映画を見て、役者をキャラとして認識しうるのか?」

ということについて非常に考えさせられ、同時に示唆を与えてくれます。

 

その答えが明確に出たわけではないので結論は個々人が見出せばいいとは思うのですが、個人的には「2次元」と「3次元」の「狭間」である、ということが重要な意味を持つのではないか、と思いましたね。

 

   

 

最後に。

島耕作」シリーズについて論じた部分のタイトルの一個が興味深かったのでご紹介します。

それがこちら!

「事故死 死なれてしまうことの都合よさ」。

 

確かに物語を展開させる上で「誰かが死ぬ」ってありがちではあるけど、有効な方法ですよね・・・(笑)

 

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