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王道娯楽激エモ音楽映画! ONE PIECE FILM RED 感想

こんにちは!

 

今回はONE PIECE FILM RED の感想です。

 

 

 

感想を一言で言うと、

極めて王道な娯楽アニメ映画!
脚本も演出も音楽も言うことなし!
という感じ。
 
監督、谷口悟朗がでしゃばらず、職人に徹して札なく仕上げたなあ、と、
 
演出もとにかく飽きさせない!
バトル、日常描写、過去回想、音楽シーン、どれもが絶妙なバランスで配置されていましたね。
だからすごく見やすかったし、退屈する場面は本当になかったですね。
 
脚本も非常にいいバランスでした。
ただ楽しいだけの娯楽性ばかりでなく、きっちりとウタの狂気や闇も描き、同時にシャンクスとウタの過去などファンが興味のある部分もきっちりと描く。
漫画本編へのリスペクトをきっちりと感じさせられましたね。
 
また、ウタのキャラクター自体が非常に良い。
まさか彼女がボスキャラ、ラスボス格の敵キャラだとは。
今回のテーマの一つでもあると思うのですが、ウタというのはSNSの光と闇の両面を背負ったキャラだと思うんです。
手軽に情報発信ができたから彼女は人気になり、歌を届けることができた。
でもその一方でファンが、彼女を神格化し、崇めたことで彼女は暴走し、自身を救世主と思いこんで自分自身を追い詰めてしまった。
これは一種のエコチェンバーだと思うんですが、こういうネットの狭い世界で英雄として祭り上げられてどんどんおかしな方向に行ってしまう人って現実にもいますよね。
 
例えばもはや最近はあまり話題にもなりませんが陰謀論とか都市伝説とかね。
そういうのにはまり込んでリアルの友人関係まで壊してしまう人っていますよね。
ウタはそういう種類のキャラクターが極まった存在にも思えます。
こういう風に現実をきちんと反映してテーマに盛り込む姿勢は良いですよねえ。
それに対してルフィの応答が面白いんですよね。
ウタが過激な思想を語って一言コメント。
何言ってんだおめえ?
ストレートすぎてちょっと笑ってしまいますが、これって極めてリアルな反応だと思うんですよね。
昔の友人と久々に会って話したらおかしな陰謀論をぶちかましてきた。
そりゃあ、何言ってんの?大丈夫かこいつ?ってなりますよね。
 
そう考えると今回のルフィってブレずにずっとまともなんですよね
というか、実質主役はウタなのでそれ以外のキャラって基本みんなブレてないというか、ずっと自分を保ったままで。
ウタが一人でやらかして暴走してそれを止めるために敵も味方も関係なくみんなで協力して頑張るって話ですからね。
ということで、優れた脚本&演出に、原作者尾田栄一郎の優れたデザイン・キャラ設定や尺だけでなく歌関係でも今のJPOPの実力者たちを集めて力を注ぎ込んでつくりあげたウタというキャラクターの魅力
これらが渾然一体となった、非常にエモい映画でした!
 
ワンピースが好きな人はもちろん、adoが好きな人、谷口悟朗監督作品が好きな人、もっと言えば面白いアニメ映画が見たい人にもぜひ見てみてほしい作品です!
 
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