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「サードインパクト、リリンにとってのニアサードインパクト」の意図とは? 「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版Q」 考察

こんにちは!

 

今回は「サードインパクト」を考察したいと思います。

 

 

この考察をする上で重要になると思われる発言をピックアップします。

 

 

 

・「この世界の理を超えた新たな生命の誕生。代償として、古の生命は滅びる」 (リツコ・破)(同じ趣旨の発言として「古の生物を贄として、新たなる生命が誕生する」(Q)がある)

 

・この星での大量絶滅は珍しくない(カヲル・Q)

 

・「人の域に留めておいたエヴァが本来の姿を取り戻していく。人のかけた呪縛を解いて、人を超えた神に近い存在へと変わっていく」 (リツコ・破)

 

サードインパクト、リリンにとってのニアサードインパクト(カヲル・Q)

 

まず上2つの発言をまとめると、「インパクト」とは「多量の古の生物を生け贄として捧げることで、現世の常識を超えた新しい生命体を誕生させること」であることがわかります。

 

ここにおける「古の生物」とは「人類=リリンを含む地球上の生物」でしょう。

その人類や動物たちがが「大量絶滅」してしまった。

 

   

 

「序」において「セカンドインパクト」で人類の半分が死滅した、という発言や「Q」の「サードインパクト」で荒廃した世界の様子を見ると、まず「セカンドインパクト」で人類の半分が死滅し、「サードインパクト」で残っていた人類のほぼすべてが死滅していたというのは、悲しいことですがほぼ間違いがない。

 

rimokongetao.hatenablog.com

 

とはいえ完全に絶滅したわけではなく、ヴィレの人々含め、数百~数千人は生き残っているのでしょう。

まあ70億人(セカンドインパクトで半分が死滅したとしても35億人)から数百人という現象具合は、もはや「絶滅」と同義かもしれませんがね。

 

70億円持っていた人が突如所持金が数千円に減少したら、もう破産したのと同じですからね(笑)

 

ということで、仮にリツコが言うように「古の生物は滅びる」という条件が達成されたとして、どのようにして「新しい生物」が誕生するのか?

それは「神」が降臨し、新しい生物を自ら作り出す、のではないか。

その「神を降臨させる贄」(生け贄・捧げもの)として「人類の魂」が必要であり、その魂のゲートとなるのが「ガフの扉」なのではないか。

 

この記事↓で書いたようにゲンドウの目的とは「神を殺すことで世界のルールを書き換えること」だと思われます。

 

(詳細はこの記事で)

 

神を殺すためには、神をこの世界に引きずり出さなければなりません。

その依代」(拠り所・神が降臨する器)が「シンジの魂」と「覚醒したエヴァンゲリオンなのでしょう。

 

その証拠に「初号機」にしろ「第13号機」にしろ、エヴァが覚醒した状態は「擬似シン化形態」と呼ばれています。

この「シン化」には「進化」と同時に「神化」の意味もあるのではないでしょうか。

 

エヴァンゲリオン依代として神がこの世に降臨する。

その神の力により「生命体としての人類を進化させる」のが「ゼーレ」の目的(=人類補完計画)であり、神を殺し、新しいルールを作り出す(=「神殺し」)のがゲンドウの目的。

だから、「インパクトを起こす」という点でゼーレとゲンドウの利害は一致していますが、その先の達成したい目的が異なっているゆえに、ゲンドウはゼーレのシナリオを書き換えようとしたのでしょう。

 

rimokongetao.hatenablog.com

 

では、その「インパクト」はいかにして起きるのか?

 

ここでサードインパクト、リリンにとってのニアサードインパクトというカヲルの発言を考えてみましょう。

ここで分かるのはカヲルが「サードインパクト」だととらえているものは、人類にとっては「ニアサードインパクト」(サードインパクトに近いもの)と捉えられている、ということ。

 

これはおそらく、人類にとっては、

①破のラストのシンジ君の覚醒=ニアサードインパクト(カヲルが初号機に槍を撃ち込んだことで途中で止まったと思っている)

②自律型エヴァ・Mark.06によって行われた人類の大量絶滅とコア化をもたらした現象=サードインパクト

 

である一方、カヲルにとっては、

①②すべてが一連の行動である、ゆえにまとめて「サードインパクト」である、と認識しているということでしょう。

 

と、今回はここまででございます。

 

・まとめ

 

rimokongetao.hatenablog.com

 

・「インパクト」とは「多量の古の生物を生け贄として捧げることで、現世の常識を超えた新しい生命体を誕生させること」

 

インパクトでは、「神」が降臨し、新しい生物を自ら作り出す。

「神を降臨させる贄」(生け贄・捧げもの)として「人類の魂」が必要であり、その魂のゲートとなるのが「ガフの扉」。

 

サードインパクト、リリンにとってのニアサードインパクトとは、

人類にとっては

①破のラストのシンジ君の覚醒=ニアサードインパクト

②自律型エヴァ・Mark.06によって行われた人類の大量絶滅とコア化をもたらした現象=サードインパクト

 

であるが、

カヲルにとっては、①②すべてが一連の行動であるゆえにまとめて「サードインパクト」と認識している

 

次回では、「ファイナルインパクト」で何が起こるのか?を考察したいと思います。

 

その「ニアサードインパクト」では「覚醒したエヴァ初号機」と「シンジの魂」、そして巨大な綾波レイ(=リリス?)の三つが重要な構成要素であったと考えられます。

 

一方「フォースインパクト」では「覚醒したエヴァ第13号機」と「シンジの魂」と「カヲルの魂」、「2本の槍」が重要となったと思われる。

セントラルドグマには「リリスだったもの」(=ニアサードインパクトの巨大綾波?)はいましたが、「フォース」には直接かかわっていないようです。

 

また、どの場にも使徒がいたことを考えると、使徒がその場に同席することも必要なのかもしれません。

アヤナミレイ(仮称)にとっては「Mark.06」から「第12の使徒」を開放することが「命令」だったようですし。

 

ということは、次の「ファイナルインパクト」では「Q」で「第13使徒」となってしまったと考えられる「第13号機」が同席する使徒の役割を果たすのかもしれません。

 

の結果として生まれる新しい生命とは何か?