こんにちは!
今回は「シン・エヴァンゲリオン 劇場版」 の考察です。
「新劇場版」が始まった時から言われていた、「この世界はループしているのではないか?」や「旧劇場版の続きなのではないか?」、「NOTのある世界とない世界があるのではないか?」などなど、様々な説が提唱されてきました。
その謎に「シン・エヴァンゲリオン 劇場版」では答えが出ましたね。
それは「世界は何度も繰り替えされていた。そしてループしているのは渚カヲルである」ということ。
ゴルゴダオブジェクトの中でシンジが見た様々な世界の渚カヲル。
そこには、TV版24話もあれば、旧劇場版もあれば、新劇場版の場面もありました。
バックに映し出される、TV、旧劇、新劇場版のフラッシュバックと各話タイトルがそれを示しています。
つまり、TV版も、旧劇も、ゲームも、漫画も、ANIMAも、そして最終ループである新劇場版も、すべてはカヲルが、生命の書に刻みこんだ「碇シンジの幸せ」を目指して何度となくループを繰り返した、その過程の記録なのでしょう。
序のラストの月面の棺で何度も目覚める渚カヲル。
あの棺は何十個、下手したら何百個というレベルで、まさに円環のようにずらっと並んでおり、何十回、何百回とカヲルがループを繰り返し、それでも「シンジの幸せ」を手に入れることができなかったことを示しています。
それは彼が本当に願っていたのが「碇シンジの幸せ」ではなく、「碇シンジの幸せを感じている自分自身の幸せ」に執着していたからにほかなりません。
では彼がなぜ今回、永劫回帰にも思われるループを脱することができたのか?
それはおそらく、この「新劇場版」の周回でシンジとマリが出会ったからなのだから、だと思いますし、それゆえのあのラストシーンなのだと思います。
そこら辺の考察はこの記事でがっつり書いていますので是非↓
要するに渚カヲルの存在を通してすべては繋がっていたわけでもありますし、ループしていたわけでもある。
そういう意味で旧劇・新劇地続き説も、ループ説もあたってはいたわけですよね。
また、映像化されていないだけで様々な周回があったでしょうから、NOTあり、なしで世界が分岐する、という話も当たっていたのかもしれません。
要するに破のラスト、エンドロール後のシーンがないままサードインパクトに突入してしまった世界があり(おそらくここがシン・エヴァの一個前の周回)、それを防ぐために覚悟を決めて(今度こそきみだけは幸せにしてみせるよ)もう一度ループしてきた(Q、シン・エヴァへ至る周回の)カヲルがエンドロール後の槍投擲イベントを起こしたのではないのかなあ、と思うのです。
またここからは妄想ですが、終わることのないループの中をさまよっているカヲル君の、一番最初の物語が漫画版だったのではないか、と思ったりもします。
この漫画版のカヲルは良くも悪くも純粋無垢というか、シンジに対してもこの世界に対してもすごくプレーンに接しているんですよね。
なのでここでシンジのことが好きになったカヲルが生命の書にシンジの名を書き加え、シンジと何度も巡り合うことを望んだのではないか、という気がするのです。
妄想ですが(笑)
さて、次回は「シン・エヴァンゲリオン 劇場版」のある意味最大の謎である「渚カヲル司令と加持リョウジ」について考察していきたいと思います。
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