こんにちは!
今回は早坂 吝作「殺人犯 対 殺人鬼」の感想です。
あらすじはこんな感じ↓
「僕の先回りをしている殺人鬼がいる! 」 嵐の孤島に閉じ込められた三十九人の児童。次々に現れる猟奇的な死体。 誰も予想できない殺人鬼の正体とは! ? 若手本格ミステリ界の鬼才が挑む、戦慄のクローズドサークル!
https://www.amazon.co.jp/dp/4334912850?tag=hatena-22&linkCode=osi&th=1&psc=1 2020/9/5閲覧
とある事件の「殺人犯」と連続殺人を快楽とする「殺人鬼」の対決を描くミステリー。
色んな方の感想を読むと、これは「本格ミステリー」の範疇にあるようです。
が、本格にしては色々ずさんというか、「ん?」という部分が多い。
一番の疑問は「鏡を見ることで人格を交代できる」というキャラクターがいるんですが、この人格交代を「そういうもの」として処理してたりするんですよね。
いや、それはそれでいいんかい!っていうね(笑)
また、この事件の犯人、というかこの本の構造なんかも、はっきり言ってタイトルと読み始めて数ページでなんとなくわかっちゃうんですよね。
だってねえ、「対」って書いてあるんだもん。
「対」ってことは殺人犯と殺人鬼が対峙してるってことだから、推理で「殺人犯」を追いつめてる探偵が、=殺人鬼なんだろうなあ、って予想が簡単につきますよね・・・(笑)
いやまあ中学生とかね、高校生とか、あるいは全然メフィスト系列のミステリーを全然読んだことない人だったら「えー!そうだったの!!」と驚くのかもしれませんがね(笑)
でもこちとら中高生の頃に、清涼院流水だの西尾維新だの舞城王太郎だのを読み倒していたのでねえ・・・。
なので色々「まあ、そうだろうね」という感じでした。
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