こんにちは!
今回はアニメ「とらドラ!」の感想です。
あらすじはこんな感じ↓
父親譲りの目つきの鋭さのため、ヤンキーに見られてしまうことを気にしている高須竜児は、高校2年に進級し、以前から好意を寄せていた櫛枝実乃梨や、親友である北村祐作と同じクラスになることができた。一方で、新しいクラスメイトの間にはびこる「高須はヤンキー」という誤解を、また最初から解かねばならないことが憂鬱であったが、実乃梨の親友で誰彼かまわず噛み付く「手乗りタイガー」こと逢坂大河との出会いにより、意外に早くその誤解は解かれることとなる。
ある放課後、大河は想い人の祐作にラブレターを出そうとするが、それを間違って竜児のカバンに入れてしまう。祐作へのラブレターを送ったことを知られたと思った大河は、深夜取り返すべく高須家に忍び込む。(高級マンションに住む大河の寝室の窓と高須家のベランダがほぼ同じ高さにあり、簡単に侵入できるのである) この夜のやりとりがきっかけで、竜児と大河は「お互いの恋を応援する共同戦線」を張ることになる。翌朝、大河に家に来るように電話で怒鳴られた竜児は大河のマンションに出かけていくが、大河は一人暮らしで部屋はひどく荒れており生活感がなかった。寝ている大河を見た竜児は「作り物の人形みたいで小さくてかわいい」と大河を意識してしまう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A8%E3%82%89%E3%83%89%E3%83%A9! 2020/9/21閲覧
「あの花」「そらの青さを知る人よ」などの傑作を生みだし続ける「超平和バスターズ」が初めて手掛けた(といってもこの時点ではそういう名称ではなかったですが)アニメ作品。
これが「心」というものに鋭くフォーカスした、なかなかの名作でした。
基本的には恋愛ものではあるんですが、美男美女がきゃっきゃうふふするような作品でもなければ、安易な萌えアニメでもなければ、ハーレムものでもない。
ザ・ツンデレキャラな主人公・大河、熱血美少女・美乃梨、腹黒美女・亜美などなど、一見アニメっぽいキャラクターたちが登場し、最初の方はいわゆる「アニメキャラ」っぽいのですが、回を追うごとに全員が全員、アニメキャラとは思えないほど生々しいまでに「女」であることがわかってくる。
表の顔と裏の顔。
好きと嫌い。
打算と愛。
そんな現実の恋愛の持つ、楽しいだけではない「辛さ」や「残酷さ」「計算」。
そういった負の感情や打算や欲望が渦巻き、男子にはわからない女子同士の腹の探り合い、冷戦が繰り広げられ、どろっどろになっていく人間関係。
そんな地獄のような期間を経たからこそ、ラストは(最初から予想できたこととは言え)感動するのです。
記号的アニメ表現に終始せず、人間のリアルな感情をさらけ出して描き切った一本です。
そういう意味でやはり、「超平和バスターズ」の原点ともいえる作品かもしれません。
関連記事はこちら↓