こんにちは!
今回は映画「映像研には手を出すな!」の感想です。
人気アイドル三人を主役に迎え、監督は英勉という、なんというかある意味鉄板の組み合わせ。
しかも原作漫画はアニメ化、ドラマ化もされた作品なわけですから、これは大作映画の香りがしますよね。
で、その感想を一言で言うと「可もなく不可もなく」といったところ。
もちろん細かい不満はあるのですが(そこはしっかりと書いていきます!笑)、きちんと原作通りにやってますし、変にアレンジすることも(そこまで)なかったし。
アイドルさん達の演技も、別に達者というわけではないですが、けっして見ていられない程ひどいというものでもなく。
(ただ浅草が啖呵を切るシーンなど、強い感情が必要とされるシーンはさすがにきついかな、とは思いましたね)
特産ファン的にはテンションのあがってしまうシーンもいくつかありましたしね。
全体的には、さすがは様々な作品を映像化してきた英勉監督、手堅くまとめあげたな、と。
ただその手堅さが、後述するこの作品の一番の不満点にも繋がっていくのですが・・・。
ということで、以下不満だったポイントを列挙します!
・百目鬼脇役過ぎ問題
原作やアニメでは4人目の映像研のメンバーとしてかなり大事な役割を果たす百目鬼。
しかしこの映画では脇役中の脇役でしたね。
まあこの映画の主眼は初期メンバー3人の活躍を描くことなのでしょうがないとは思うんですがね。
でも生徒会どころか顧問の方が目立つくらいだったら、いっそ生徒会の誰かをこの役割にして終盤のあの展開をもっと変えるとか、そういうやり方もあったのでは・・・。
・水崎影薄い問題
個人的な印象にはなってしまうのですが、水崎の影が薄かったな!と思いましたね。
彼女の両親とのドラマも改変されていましたし、うーん・・・。
あと、水崎を演じるアイドルさん自体が、あんまりイメージにあってなかったような・・・。
・天才に見えない問題
水崎問題とも関連するのですが、どうも自分には今回の映像研三人が天才に見えなかったんですよね。
原作やアニメでは、浅草は天才的なアニメ監督で、水崎が天才的な女優にしてアニメーター、金森も天才ではないですが、相当な商才と先見の明がある人物として描かれています。
しかし、今回の映画ではそういった側面は弱められている、というかあまり感じられませんでしたね。
もちろん台詞やリアクションでそういうことは表現されるのですが、いまいちそれが実感として伝わってこないというか。
・アニメ作ってる?問題
実は今までの不満点はすべてここに集約されると言っても過言ではありません。
それは「アニメを作ってる感がない」ということ。
もちろん台詞や描写でも「アニメを作っている」という情報は提示されるのですが、それがいまいち実感として伝わってこない。
なぜか、と言えばせっかくかわいいアイドルが出てるのに机に向かって絵描いてるだけじゃねえ、とかそれじゃ画が持たない、とか、地味になる、とか色々要因はあるのでしょうがね・・・。
でも最後、映画のクライマックスで完成したアニメを全然ちゃんと見せないのにはびっくりしたなあ・・・。
作ってる過程でもあんまりアニメの画が出てこないから、いったい彼女たちがどんなものを作っているのか、いまいちわかんないんですよね。
そこが「うーん・・・」となりましたね。
・まとめ
アニメ版が「どんなアニメを作るか」を見せるのが大きなポイントだったのに対し、今作は「誰がアニメを作るか」に力点が置かれているのかな、と思いました。
それはアニメであるがゆえに素晴らしいアニメを表現することができたアニメ版と
アイドルが演じているだから彼女たちにフォーカスしようとした映画版のちがいでもあるのかな、と。
まあアイドル映画としてはこの方向性で正解だったのではないですかね。
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