こんにちは!
今回は映画「翔んで埼玉」の感想です。
あらすじはこんな感じ↓
興行収入、まさかの37 億円超えの大ヒット! 衝撃的な内容は社会現象に!
「テルマエ・ロマエ」シリーズの監督が贈る、<壮大な茶番劇>。
その昔、埼玉県人は東京都民から、それはそれはひどい迫害を受けており、通行手形がないと東京に出入りすらできず強制送還されてしまうのだった――。
埼玉への徹底的なディスりが強烈なインパクトを放つ、衝撃的コミック「翔んで埼玉」(未完)がスクリーンで完・全・再・現! ! 「テルマエ・ロマエ」シリーズや「のだめカンタービレ」シリーズで知られる<笑いと感動の名手・武内英樹監督>によって、原作の「埼玉が東京に虐げられる」ストーリーに“埼玉の対抗組織・千葉"や“高みの見物・神奈川"、“秘境・群馬"ほか茨城、栃木など関東圏一帯を巻き込んだ大スペクタクルが加えられ、必要以上にスケールアップした【愛と革命の物語】が誕生!
主演の壇ノ浦百美を演じるのは二階堂ふみ。自身にとって初の男役として、強さといじらしさを兼ね備えたヒロイン(?)を見事に演じきっている。アメリカ帰りの転校生で、埼玉解放戦線の一員・麻実麗を演じるのは、カリスマアーティストのGACKT。高校生役という高いハードルを、マントを翻して華麗に飛び越える。千葉解放戦線のリーダー・阿久津翔を演じるのは、伊勢谷友介。伝説の埼玉県人・埼玉デュークを、白馬に乗った京本政樹が圧倒的なインパクトで実体化。また、埼玉にゆかりのあるブラザートムや埼玉出身の島崎遥香、成田凌、益若つばさ、千葉出身の麻生久美子、神奈川出身の竹中直人など、クセの強い豪華ツワモノ陣が脇を固める! !
埼玉ディスと聞いてイロモノ映画と思うなかれ。その実態は、壮大かつ大真面目に郷土愛へ向き合う、エンターテインメント超大作! 誰もが予想し得なかった恐るべき37億円超えという興行収入を記録した!
https://www.amazon.co.jp/dp/B07SH5VGPT?tag=hatena-22&linkCode=osi&th=1&psc=1 2020/3/21閲覧
公開している時から「面白いらしい」という噂は聞いていましたが、埼玉に縁もゆかりもないので見に行かなかった私です。
テレビ放送されているのを機に見てみましたはが、これは確かに面白い!!
無駄に豪華なキャストと、無駄に金のかかったセット、無駄に力の入った演出。
この「無駄に」ということろがポイントで、こういう、極論すれば「関東県民あるあるネタ」を映画にしただけのものに諸々「無駄に」お金をかけちゃう。
そこに面白さがあるわけですね。
そういう「メタ」的な視点で非常に面白いですし、こういういい意味でバカバカしさに振り切った映画をここまでの豪華さで映像化できるのはテレビ局主導映画だからこそ。
(バカバカしい映画は山ほどありますが、たいていはしょぼい予算としょぼいキャストで構成されている そういうのもまた趣があって良しですが、それはまた別のお話なわけで)
そういう意味でテレビ局が作る、(良い意味で)通俗的な、大衆受けする映画のある種の頂点と言えると思いますし、テレビドラマの映画化以外で初めてテレビ局が映画を作る意味がある映画だったと思います。
県民性という、ある種普遍的なことを話題にしているせいか、隅から隅まで小ネタが行き届いており(主題歌がはなわってのもなんか感動しましたね)、非常にスタッフの熱量も感じました。
高校生役にGACKTを引っ張ってくる、最初に原作者を出す、というウルトラC含め、ある意味、奇跡のような素晴らしい映画だったなあ、と。
(作り手のこだわりというか、この映画への愛も感じたし)
日本に優れた映画監督は数多く存在しますし、数多くの名作と呼ばれる映画もあります。
例えば「七人の侍」とか「東京物語」とか、最近だと「万引き家族」とか。
そういう真面目な「名作」とはまったく逆のベクトルで、「バカバカしくて良い映画」でした!!
関連記事はこちら↓