こんにちは!
今回は萩原 健一・絓 秀実著 日本映画[監督・俳優]論 ~黒澤明、神代辰巳、そして多くの名監督・名優たちの素顔~ 感想です。
1970年代からの、新しい日本映画台頭の時代を象徴する俳優として、多くの共感、熱い支持を集めてきた萩原健一。
彼はまた、決して受け身なく映画製作の現場に自ら積極的に関わってきた天然の知性溢れるクリエイターなのです。
多くの撮影現場で直接に見て触れてきた黒澤明、神代辰巳、蜷川幸雄などの名監督、多くの名優たちの素顔を、誰よりもリアルに伝える映画界の貴重な証言集です。
https://www.amazon.co.jp/dp/4847060237?tag=hatena-22&linkCode=osi&th=1&psc=1 2022/4/9閲覧
本音で語ってますねえ、ショーケン。
いいですね、歯切れが良くて。
今どきの優等生な俳優の方々もそれはそれで素晴らしいですが、ある意味でこういった「アクの強い」方々もいいですよねえ。
この本では黒澤明であったり、神代辰巳であったり今村昌平であったり、あるいは倉本聰であったり向田邦子であったり、そういった良くも悪くも「アクの強い」方々との交流を語り切った本であります。
これが面白い!
昭和の映画・テレビ界がいかに出役も作り手も個性の塊だったのか、ということがわかります。
その結果出てくるのがタイトルにもしたようなセリフで。
俺、大嫌い、市川崑
と、こうですもの(笑)
いやまあ色々なエピソードを聞いていると、彼がねちっこいというか、ちくりとするような発言をする人だった、というのはわりと出てくる話ではありますが。
ただ馬が合うにしても合わないにしても、そういう個性がぶつかり合ったからこそ、あれだけパワーのあるというか、熱気のある作品達が生まれたんだなあ、という気はしますね。
映画にしてもドラマにしてもね。
うらやましくもあり、うらやましくもなし。
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