こんにちは!
今回は消しゴム版画コラムニストナンシー関さんの本「テレビ消灯時間3」の感想です。
以前、この本に収録されている24時間テレビに関するコラムについて書きましたね↓
この本は、今から20年くらいのテレビ番組についてのコラムをまとめたものなんですが、本当に面白いです。
笑えたり、なるほどーと納得したり、あとは今も生き残ってる芸能人の20年前のポジションを知ることができたり(笑)
題材だけをみれば、「そんな20年前のテレビ番組なんてわかんないし、読んでも面白くないんじゃない?」と思われるかもしれません。
確かに、ここで語られていることの90%は知らないことです。
でも読んでて楽しい。
なぜか?
それは、ナンシー関さんの文章が面白いから。
それ以外の理由はありません。
今回はその中でも、面白かったものをいくつか紹介したいと思います。
まずは、洗脳された芸能人とその洗脳の張本人とされる人についての文章。
どんなに 怪しげ であっても「げ」がつく以上は、それを理由に善・悪(正・誤)を判断しないのがルールだ。そこで私は「珍」という言葉で表現させてもらう。
「げ」がだめだから、「珍」!(笑)
なんかよりバカにしてる気がするんですが(笑)
次は、NHKの手芸番組についてのコラムから。
NHK と民放の違いは CM (スポンサー)が無いことである。
そして、もちろん一概には言えないが、実際にNHK の番組た時に感じる、良く言えば「表層的な流行り廃りに惑わされない番組作り」、言い換えれは「今って平成10年だろ」といったNHKっぽさも、そこに原因があるともいえる。
NHKの番組の普遍性について書いた名文です。
いつの時代でも通じる番組って、良いことのようですが、逆に言えば30年前の人でも楽しめる番組ってことですよね。
それって良いこと?悪いこと?という葛藤(と言うほどの物でもないですが笑)が表現されてますね。
最後は、テレ朝のドラマのキャスティングについて書いた文章。
他局が何人かの人気者を使いますように 主役に据えているのもどうかと思うが、回ってこないところにだけをオハチを回し続けテレビ朝日の孤高。
他局と一味違うキャスティング。
もしフジならばマックス主演は「斬新」「先見の明」と評されたかもしれない。でも テレビ朝日はトンチンカンとしか評されない。
孤高のトンチンカン。
トンチンカンという、なんともマヌケな響きの言葉を持ってくるというセンスが素晴らしい!
たしかにテレ朝って、特に2時間サスペンスとかの番組って、「なんでこの人が主役なの?」って場合、ありますよね(笑)
新しさの意味を取り違えがちなテレ朝らしさが良く出ていますね(笑)
ということで三つ取り上げましたが、まだまだ紹介したい文章はたくさんあります!
本当に面白い本なので、是非読んでみて下さいね!