こんにちは!
今回はドキュメンタリー映画「キャノンフィルムズ 爆走風雲録」の感想です。
あらすじはこんな感じ↓
★ブロンソンのマグナム! ショー・コスギのニンジャ! ヴァンダムの股割り! 80年代にボンクラ映画でハリウッドに挑戦したのはこんなイケイケ野郎たちだった! これぞ映画秘宝の原点! ――町山智浩(映画評論家)
★80年代ハリウッドに大旋風を巻き起こしたメナヘム・ゴーランとヨーラム・グローバス。映画ビジネスのあり方そのものも変えてしまった二人の映画一代記!
キャノン・フィルムズを率いて、80年代ハリウッドに大旋風を巻き起こしたイスラエル出身の従兄弟メナヘム・ゴーランとヨーラム・グローバス。映画監督でもあるメナヘムとプロデューサーとして高い資質を持つヨーラムのコンビは、低予算のジャンルムービーを次々に製作し、『デルタ・フォース』『暴走機関車』そして『狼よさらば』シリーズなど、当時のメジャー映画会社を超える制作本数でヒットを量産。1986年には年間46本の作品を製作。巨万の富を稼ぎ、一時代を築いていく。その一方で、ゴダールやカサヴェテス、アルトマンなど商業主義とは一線を画す映画作家たちの映画へも出資するなど、映画の道の全方位へとふたりは突き進んだ。しかし、情熱で始めた映画は、やがて大きな資本の流れにまみれ、ふたりの関係にも亀裂が入っていくこととなる… 。
本作は、2014年に惜しくもこの世を去った、メナヘム・ゴーランのキャリアを振り返るだけでなく、映画にその情熱、愛情の全てをそそいだふたりの友情、確執と離縁、そして融和を描き、新たなる時代の「ニュー・シネマ・パラダイス」とも呼べる作品となっている。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01ABMVEZG?tag=hatena-22&linkCode=osi&th=1&psc=1 2020/7/10閲覧
B級映画を乱造したことで一時代を築き、映画界の頂点に上り詰めかけるも、高級映画至高への変化から事業が立ちいかなくなってしまった映画製作会社「キャノンフィルムズ」。
このドキュメンタリーはタイトル通り、その「キャノンフィルムズ」の歴史を振り返るインタビュー形式のドキュメンタリー。
ジャンクロードヴァンダムやブロンソン(みうらじゅんが敬愛していることでも有名)の懐かしの映像を挟みつつ紹介される映画の場面は「ああ、B級だなあ」と懐かしさすら感じる仕上がり(笑)
そんな楽しい時代を爆走した大衆娯楽作品を生み出していたメヘナムとヨーラムの名コンビっぷりが非常に良い!!
なのですが、この二人のワーカーホリックぶりにあきれる家族、そして二人の友情が金の亡者の介入により壊れ、二人は袂を分かち、そこから会社がおかしくなっていくことが語られる後半はなかなか辛い。
特にメヘナムはインタビュー中「なんで失敗したことを話さなければならないんだ!」と怒ってしまいますからね。
でもラストでは雰囲気が一変。
メヘナムが涙ながらにヨーラムのすごさをたたえていると、そこにヨーラムが現れ、二人の感動の再会!!
そして二人で談笑しながら(おそらく)自分達で作った映画を見る、という場面で〆。
ここがとても良かったですね!!
一時は袂を分けた二人ですが、彼らの間にはやはり揺らがぬ友情があり、それはどれだけブランクがあっても消えたりしない。
やっぱり二人は名コンビだったんだなあ、と在りし日の二人を想起させる映画のラストシーンは本当に美しかった!!
このラストシーンはフィクションでは出せない本物の友情が感じられるものですので、ここを見るためにこの映画を見てもいいと言っても過言ではありません!!
おすすめです!!!
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