こんにちは!
今回は映画「チチを撮りに」の感想です。
あらすじはこんな感じ↓
【第63回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門正式出品作品】
笑って泣いて、心がじんわり温かい。人生が愛おしくなる。
世界に発見された新鋭・中野量太が描く、せつなオカシイ家族の肖像。
★「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2012」監督賞&SKIPシティアワードをW受賞、「第3回サハリン国際映画祭」グランプリほか国内外映画賞席巻!!
★世界に発見された新鋭・中野量太が描く、せつなオカシイ家族の肖像
★柳英里紗、松原菜野花、滝藤賢一、渡辺真起子ら実力派キャストにも注目!
【ストーリー】
バイバイ、14年前のお父さん。感謝もしてないけど、恨んでもないからね。
フリーターの姉・葉月と女子高生の妹・呼春は、母の佐和と3人暮らし。 14年前に女の人を作って家を出て行ったきりの
父の記憶はほとんどない。 ある日、佐和から「離婚したお父さんがもうすぐ死ぬから会いに行って、
ついでにその顔を写真に撮って来てほしい」と告げられる。 佐和の言葉に困惑しつつ、嫌々ながら出発した姉妹だが、
心の底では会いたい気持ちも顔に出す。電車を乗り継ぎ、ついた所は田舎の駅。そこで二人は、父が亡くなってしまったことを知る。
いたいけな異母兄弟の少年や叔父の温かな出迎え。でも、そこには人生の修羅場も待っていた・・・。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00JQ8O9GS?tag=hatena-22&linkCode=osi&th=1&psc=1 2020/7/15閲覧
「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太監督の商業映画初監督作品。
そんな本作はとても面白く、そして家族の絆を感じるものになっています。
まずタイトルの「チチ」は「父」であるとともに「乳」(=母)でもある。
「父の不在」を通して「母親」という存在を際だたせる。
その「父の不在」を軽やかに受け止める娘二人が最高に良い!!
しっかり者の姉と若干引っ込み思案の妹。
表面上は喧嘩しているように見えても、心の深いところでは繋がっている。
何より美しい!(笑)
そんな風に女手一つで娘をちゃんとした人間に育て上げた肝っ玉母ちゃんも良い!
そして何よりこの物語を安易なお涙頂戴にしたてあげるのではなく、一つのドラマとして組み立て、最後の最後にじんわりとした感動をもたらすように演出した中野量太の演出力が素晴らしい!!
「湯を沸かすほどの熱い愛」がスマッシュヒットした彼ですが、この確かな演出力と「家族」という取っ付きやすいテーマを追求している姿勢から、いつか日本中の誰もが知るような大ヒット作品を作り出すと思います。
そんな期待の監督の作品でした!!
関連記事はこちら↓