こんにちは!
今回は都留泰作著「面白さの研究」の感想です。
『ワンピース』『進撃の巨人』『奇生獣』『スターウォーズ』『半沢直樹』、そして宮崎アニメ。現実と異なる「世界」を「人間」より優先して描く大作エンタメはなぜ成立する?なぜ<面白さ>は伝わるのかを徹底解析!
https://www.amazon.co.jp/dp/B012LXPEUY?tag=hatena-22&linkCode=osi&th=1&psc=1 2021/5/30閲覧
「ワンピース」「進撃の巨人」「エヴァ」などなどなどの漫画・アニメ・ドラマはなぜ「面白い」のか?ということを、まんが研究の教授であり、同時に漫画家でもある筆者が具体例を交えながら探っていく本ですね。
結局なぜ「面白い」のか?ということは、この本の随所で色々と語られており、それをここで書いてしまうとネタバレになるので(笑)、その核心には触れませんが、なかなか納得できるというか、「確かになあ・・・」と思わせられるものでした。
その中でも一番腑に落ちたのが「ホラー映画」とゴキブリの関係性のお話。
ここはかなり鋭い洞察だと思ったので、引用してご紹介します。
基本的には「俊雄」はゴキブリと同じ空間から現れるのだ。
これらの空間は、いわば、生活領域となる「内側」と「外側」を隔てる境界領域なのである。僕たちは、日常生活において、そのような「外側」を塞いで見えなくするよう気を配っているが、どうしても気づかれにくいがゆえに放置されてしまう空間が生まれてくる。
僕たちの「ホラー感覚」とは、これらの気づかれにくい「境界」を感じることである。
いかがでしょうか?
なぜ僕たちがゴキブリを「怖い」と感じるのか、その根源をうまく説明してくれていると、個人的にはすごく腑に落ちてしまいました。
みなさんもゴキブリが出てきたら、「これはホラー映画のネタに使える!」と発想を切り替えていきましょう!(笑)
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