こんにちは!
今回は古市憲寿著「絶望の国の幸福な若者たち」の感想です。
格差社会のもと、その「不幸」が報じられる若者たち。だが、統計によれば、20代の75%が現在の生活に「満足」している!これまでの若者論を覆す現実を前に、本書の立場はシンプルだ。――悲観論にも感情論にも意味はない。いまメディアを席巻する若き論客が、徹底的に現場を取材し考えた「代表作」! 解説・中森明夫「古市憲寿とは何者か? 佐藤健との対談収録!
https://www.amazon.co.jp/dp/4062816121?tag=hatena-22&linkCode=osi&th=1&psc=1 2020/8/8閲覧
彼が社会学会だけでなく、世間にまで広くしられる最初のきっかけとなった一冊ですね。
この本のテーマは「若者」。
最初の方では江戸時代以降の歴史から「若者」という言葉の定義や変遷を確認し、そこから現代の「若者論」へと流れていく。
この本は彼らしい底意地の悪さと鋭い洞察に満ちていて非常に面白いですね。
この本の結論は「日本では格差社会が進行し、その格差がなくなる気配はないけれど、若者たちはコモディティー化により今の社会状態にもかかわらず自分たちの生活に幸福を感じている」というものであり、これは彼がずっと主張し続けていることですね。
一応まだ「若者」である自分的にもこの主張はなかなか納得できるんですよね。
確かにそういう傾向があるなあ、と。
また、彼の試算によると「孫世代は祖父母世代より(社会保障の負担分などを含めると)1億円の損をしているそうです。
ひどい話ですよ、本当に・・・。
ま、そんな感じで日本と言う「絶望」の世界に生きる「幸福な」若者たちのお話でした。
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