こんにちは!
今回は太田光著「違和感」の感想です。
太田光・爆笑問題結成30周年記念 渾身の語り下ろし!
テレビじゃ言えなかったこと、
ぜ~んぶ、この本に書いてある!
また言わないでいいことを、ついつい口にしてしまうというね(笑)
テレビ、笑い、人間関係、いじめ、テロと戦争、憲法九条、死生観・・・etc.
鬼才・太田光が無言の圧力になっている“世間の常識"の上っ面を剝ぎ取り、深層へと迫る!
世の中にモヤモヤしている人、必読の書です! また、尊敬するビートたけし、立川談志師匠と太田光三人が、上野のうなぎ屋で語った抱腹絶倒の芸能ウラ話なども満載!
目次
第一章 近づくほど難しくなる人間関係
■個性について
個性なんて出さないようにしても、出てしまうもんでしょ
■生きづらさ
「生きやすい」って感じて、生きている人なんているの?
■好き嫌い
そもそも愛と憎しみは、同じ場所にあると思っているから
■人間関係
どうせ引きこもるなら、矢印を自分に向けて、孤独を感じた方がいい
■いじめ
「いじめ」と「いじり」は違うというが、俺はまったく同じだと思っている
■格差社会
お金で階層分けしてくるなら、価値の置き方でひっくり返せると思う
第二章 いつも、自分に問い続けている
■テレビ
なんで、俺はテレビの仕事にこだわるのか
■ニュースの真実
自分なりの「真実」を探ることが、大切なんじゃないか
■流行
流行を作りたいと思ったことは一度もない、かもしれない
■毒舌
結局毒舌は、誰がそれを言うかということ
未来予想図
AIに対抗できるのは、人間は負けて悔しがれるってことだと思う
第三章 「笑い」は、人を殺すことがある
■仕事(ワークライフバランス)
「笑い」は俺の人生を圧倒的なまでに変えちゃった
■権威
賞って、わかりやすく世間を変える力がある
才能と技術
「才能がないかも」と悩んでるなら、そんなもん入口でしかない
■古典
古典芸能のすごみは、型を作って残してるってこと
■立川談志
談志師匠は、ずっとずっと悩み続けていた
第四章「世間」というど真ん中にある違和感
■常識と田中さん
田中は"日本の常識"だけど、常識なんてあやふやなもんでしょ
■モラルと道徳とルール
ルールそのものは、冷血であるべきだと思う
■大衆
大衆は時として、怪物になる怖さがある
■憲法九条
日本の常識は世界の非常識って、それのどこがダメなんだよ
■テロと戦争
単なる悪の国っていうのは、存在しないんじゃないか?
■死生観
終わり方のかっこよさを教えてくれたのは、母親だった
テレビではいっつも変なことをして笑いをとったり、周囲を呆れさせている太田さんですが(笑)、彼の心の中には相当繊細なものがあるんだなあと再確認させられる本ですね。
ただ面白おかしく政治家やゴシップを茶化しているんじゃないんです(笑)
彼は相当読書家ですし、いろんな映画も見てますし、様々な人にあって交流してますから、色々とこう、思うこともあるんでしょうね。
そこで今回は、彼の本から「なんか面白いなあ」や「なるほど!」「ほ~う」となった部分をご紹介したいと思います。
まずは元森首相とのエピソードの部分から。
太田さんが森さんを茶化したら激怒されてしまったエピソードから彼が学んだことですね(笑)
・ゆうもあ大賞のプレゼンターだからといって、ユーモアを理解してもらえるとは限らない
まあユーモアのニュアンスにもよるとは思いますが(笑)
次は誰でも理解できるような大衆向けのものを作るべきか、それともごく一部の人が理解できるようなコアのものを作るべきか、という部分。
「じゃあ俺はインディーズでいいや」とならずに、一度自分の思いやエゴを飲み込んで、絶対にメジャーで売れてそのあとでやりたい音を鳴らしてやると誓った人の方が、音楽と言うジャンルそのものを信じていると思えて、俺は好きだ。
実際にそういう人の音楽は、いまの大衆に多く届いて、結果的に残るものになっている気がする。
太田光 「違和感」 扶桑者 2018
要するに音楽だろうが、お笑いだろうが、映画だろうが、地下でいじいじしてるやつは結局逃げてるだけというか。
ただ何というか「いいもん!俺は逃げてるもん!」と開き直ってるならそれはそれでいいし、そういう人まで太田さんは否定しているわけじゃない。
でも「俺、本当はメジャーになれるけど、あえてインディーズでやってますから!大衆に向けてわかりやすいの作る気なんてないっすから!」みたいなのはダサい、という話なんじゃないかと思います。
それは結局「メジャーになる実力がないことの言い訳」というか。
実力がないことの言い訳としてそういうことをいうのはしょーもない、という話だったんじゃないかと思います。
全然違うかもしれませんが(笑)
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