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映画「ドクターストレンジ マルチバースオブマッドネス」 感想 各論編 前半

こんにちは!

 

今回は映画「ドクターストレンジ マルチバースオブマッドネス」の感想 各論編 前半 です。

 

 

 

・ストーリー
今回の映画には四つの軸がありました。

 

1 ドクターストレンジが片想い?の相手への未練を吹っ切る

 

2 スカーレットウィッチが子供への想いを吹っ切る

 

3 アメリチャベスが過去のトラウマを吹っ切る

 

4 マルチバースを描く

 

こう考えると、今回メインで描かれた三人の登場人物は全員すでに失われたもの、あるいは手に入れることができなかったものへの未練を断ち切ろうとしいたことがわかりますね。

 

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ある意味では喪失から立ち直る物語だったと言えるかもしれません。
同時にそれらに対して誤った執着をしている自分に気づき、それから解放される物語、とも考えられますね。


そんな大枠のストーリーがありつつ、本作はそれぞれの要素を結びつけるとも、非常にうまかったな、と思いますね。

ドクターストレンジがある意味師となって、次の世代のヒーローであるアメリチャベスを導いていく。

 

 

 


そしてそのアメリチャベスの能力によりスカーレットウィッチは自分の過ちに気づく。

一方アメリチャベスにとっては師であるストレンジも弱さを抱えており、その弱さはマルチバースを巡るうちに明らかになっていく。
さらにアメリチャベスこそがそのマルチバースを巡る能力を持っており、、、と上手いこと話が絡み合っていく。


個人的には各要素の結びつけ方という点では非常にスマートな脚本だと感じましたね。

 

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ただ本作の欠陥を挙げるとするならば、話の筋が非常に読みやすいということでしょうかね。
そもそも序盤の段階でスカーレットウィッチが、無双しまくってる点を見て思うわけです。


これはパワーで解決する話じゃないな、と。
こんだけ強い敵を自分がさらに強くなって倒す、というドラゴンボール的展開にはドクターストレンジならしないであろう。
ということはメンタル的な部分での解決。
流石にスカーレットウィッチが悪に堕ちたままはありえないとで息子たちへの執着を捨てらのだろう。
ということはそこにアメリチャベスぎ能力を使いこなして役割を果たすのだろう。

 

こういった結末までの大まかな流れは序盤を見ただけで正直わかってしまいます。
なので途中驚くポイントはありつつも、全体の流れは極めて予想通りに展開しましたね。
そこは物足りないっちゃ物足りない部分でした。

 

・母性という狂気
今回、テーマの一つとして考えられるのが、母性という狂気(マッドネス)だと思いました。
タイトルにあるマッドネスだったのは誰か?


それはもちろんスカーレットウィッチ(ど別世界のドクターストレンジ、後述)。

 

愛する息子を失った喪失感。
それは母親として辛いでしょう。
その悲しみがスカーレットウィッチを何十人という人をいとも簡単に殺してしまうほどの狂気へと導きました。


これ、mcuとして、ディズニー映画として、なかなか攻めているな、と感じたんですよね。

 

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mcu、ディズニーにおいて家族愛とは金科玉条、錦の御旗。
何があっても家族愛は素晴らしい、というのが基本的なスタンスです。


しかし今回は、その家族愛があふれる故の悲劇を描いた。
家族愛は素晴らしいけれど、それだけに依存してていいのかい?という今まで常識とされていたことへの疑問の投げかけが感じられて良かったですね。


家族愛も行きすぎるとやばいよねという笑

 

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